『バスへ誘う男/西村健』:路線バス×日常ミステリー

個人的こんな方におススメ♬

 

こんにちは、RKOです。本日は2020年4月刊行、西村健作「バスへ誘う男」をご紹介します。西村健さんの『路線バスミステリー第2作』です。

 

第1作の「バスを待つ男」も同様の路線バスとミステリーを融合させた作品でしたが、本作では主人公が『路線バスコーディネーター』と、前作から変わっております。第1作を読まなくても楽しめる作品となっていますが、元々1) 路線バスに興味がある、2) 東京の地理にも詳しい、という方は第1作から読むことをおススメ致します。

 

(参考)第一作:『バスを待つ男/西村健』

 

ズバリ、この作品は、

『路線バスにも興味があるミステリー好きな』人向けです。

 

概要

 

謎解きと路線バスの旅が融合。
トラベルミステリーの新たな傑作!!!
(「BOOK」データベースより)

 

 

RKOの個人的おススメ指数

 

謎の素晴らしさ: C(東京を舞台とした日常の謎が収録)

文章構成: B(連作短編集で終盤には動きが)

登場人物: C(年齢層は高め、結構人を覚えるのが難)

読みやすさ: B(東京の地理に詳しくないと厳しいかも・・・)

再読したい度: C(東京の地理・雑学などインプットが多いです)

おススメ指数 C

路線バスや東京の地理・雑学に詳しくはなりますが、興味がないと厳しいかもしれません。

 

 

感想

 

主人公は「路線バスの旅コーディネーター」を職業とする男性です。顧客からリクエストを受けて路線バスの旅をコーディネートするのですが、その顧客達から不思議な謎が提示されます。同じ頃、路線バスに同乗していた炭野(第1作[バスを待つ男]の主人公)という男性から声を掛けられます。同じように路線バス旅を楽しんでいた事から意気投合した主人公は、炭野にこれらの謎を共有しますが・・・。

 

本作は「路線バス」をミステリーと融合させた連作短編集です。路線バスといっても、東京都内のバスを題材としていますので、ある程度東京の地理に詳しくないと楽しめないかもしれなません。ちなみに、私は東京の地理にはある程度詳しいですが、路線バスに関してはこれまで関心はなかったので途中ついていけない箇所もありましたが、ゆったりとしたテンポで淡々と進行しますので、気負いなく楽しむことができました。

 

第1作の主人公・炭野やその他の登場人物が今回も登場します。本作からでも充分楽しめますが、もし東京の路線バスに興味があるのであれば第1作の「バスを待つ男」からチェックするといいかもしれません。日常のライトな謎がゆったりとしたテンポで楽しめる作品ですので、時間が空いた時に少しずつ読み進めるのもおススメです。

 

路線バス旅とミステリーを融合させた作品である本作。東京の地理に詳しく、路線バスにも興味がある方には是非ともおススメしたい作品です。もしご興味を持たれた方は是非とも本作をチェックしてみてください。

 

 

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