『探偵映画/我孫子武丸』:少し変化球な推理小説を読みたい人におススメ♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。今回は我孫子武丸さん1990年作品、探偵映画です。探偵映画ってなんぞや?と思うかもしれませんが、要約すると、

途中で監督いなくなっちゃったよー!

⇒どうするー?!ちゃんと映画にしないと!

⇒犯人誰か監督しか知らないじゃん!

⇒じゃあ私が(理由はオイシイから)

⇒いや僕でしょ!

⇒じゃあこれまで撮影した内容からみんなで推理して一番良いのにしましょ!

っていう話です。笑

これがドタバタして面白いんですよね。監督が失踪した真相が最後には明らかになりますが、これはネタバレサイトを見ずに絶対見て欲しい作品です。

ズバリ、この作品は、

『本格推理小説だけど少し変化球な設定の名作を読みたい人』向けです。

 

概要

新本格の雄、初期の傑作!
新作の撮影中に謎の失踪を遂げた鬼才映画監督、大柳登志蔵。すでにラッシュは完成、予告篇も流れているが、実はこの時点で作品の結末を知るのは監督のみ。残されたスタッフは、撮影済みのシーンからスクリーン上の「犯人」を推理しようとするが……。『探偵映画』というタイトルの映画をめぐる本格推理小説。

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: B(スッキリする爽快感を味わえます)

文章構成: B(一本道で読みやすいです)

登場人物: A(監督のキャラが面白いですねー)

読みやすさ: B(映画談義が少し多いかなー?)

再読したい度: A(なんかみんな慌ててるんだけど楽しそうで良いなー)

おススメ指数 A
爽快感もあるし、ちゃんと推理小説になっているしバランスが良い作品

 

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感想

我孫子さんのイメージって、「かまいたちの夜」とか「殺戮に至る病」とか危ない小説を書くイメージがあったんですが、自分がいかに無知だったかよくわかりました。

いやー、楽しいんですよねー、この小説。なんで監督が失踪したの?早く知りたいなと思いながらどんどんページを読み進めてしまうという・・・

なんかみんな幸せになる小説といいますか、幸せになりたい場合はこれを読みましょうとおススメできます。笑 それでも謎としてもしっかりしていますので安心して我孫子ワールドを堪能できます。全体の空気感がうまく演出された素晴らしい物語に仕上がっております。

 

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