『秘密/東野圭吾』:東野圭吾どれから読んでいいかわからないという人におススメ♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、今回は東野圭吾1998年刊行の秘密です。この作品は東野圭吾さんの作品の中でも人気の高い作品ではないでしょうか。登場人物の気持ちの変化、心理描写をうまく表現されています。それだけに、登場人物の苦悩が手に取るようにわかるんですよね。

ズバリ、この作品は、

『純粋に物語を読んで心動かされたい人』向けです。

 

ただのお涙頂戴という話ではなく、非常に深く心動かされ、考えさせられる作品となっております。

 

概要

運命は、愛する人を二度奪っていく。
自動車部品メーカーで働く39歳の杉田平介は妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美と暮らしていた。長野の実家に行く妻と娘を乗せたスキーバスが崖から転落してしまう。 妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。 その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。 外見は小学生ながら今までどおり家事をこなす妻は、やがて藻奈美の代わりに 新しい人生を送りたいと決意し、私立中学を受験、その後は医学部を目指して共学の高校を受験する。年頃になった彼女の周囲には男性の影がちらつき、 平介は妻であって娘でもある彼女への関係に苦しむようになる。

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: ー

文章構成: A(途中長くも感じますが登場人物の心理描写を描くには必要かな)

登場人物: A(メインキャラの心理変化を見事に描いています)

読みやすさ: S(文章は非常に読みやすくすんなり入ってきます)

再読したい度: B(一つの物語と完成していますので機会があれば再読するかも)

おススメ指数 A
これは一度は読むべきですね。高く評価される理由がわかります

 

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感想

娘の体に母の魂が入り込むといういかにもSFな展開をリアリティを持って描くことで傑作に仕上がっています。凡人が書くと凡作になるところを、東野圭吾さんの心理描写を描く力とラストの展開で見事な作品に。これは脱帽ですね。

ただの感動作品で終わらせるのでなく、読者に考えさせる仕掛けは東野圭吾らしさでしょうか。

さすがベストセラー作家だな、という作品でした。

 

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