個人的こんな方におススメ♬
こんにちは、RKOです。本日は日本ミステリ―界の鬼才、島田荘司さんのデビュー作です。1981年に発表された作品であるものの、日本ミステリー界に燦然と輝く傑作であるのは間違いありません。
一点、注意があります。もし読者様が「金〇一少年の事件簿」という漫画のファンであるならば少々悩みどころです。なぜなら「異人館村殺人事件」という話で本作のトリックが流用されているからです。この感動が残念ながら半減、どころじゃなく全減してしまいます。笑 異人館村殺人事件を読んだ方は残念です。笑
ズバリ、この作品は、
このトリックは常人では考えつきません。
あと序盤の変態さ加減は異常ですのでこれも楽しく読みましょう。笑
概要
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版! 二〇一一年十一月刊行の週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト一〇〇」では、日本ミステリー部門第三位に選出。
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RKOの個人的おススメ指数
謎の素晴らしさ: S(これは当時画期的だったのでは)
文章構成: S(構成も素晴らしいですね。デビュー作らしいんですが)
登場人物: S(御手洗氏のキャラが強烈です)
読みやすさ: B(冒頭の手記さえ乗り越えれば後は読みやすいです)
再読したい度: S(日本ミステリー界に残る傑作)
全てにおいて、いい意味で「ぶっとんでいる」作品
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感想
この作品は謎の素晴らしさ、登場人物、驚き度、ほぼ全ての項目で完璧なのではないでしょうか?まず、冒頭である人物の手記が出てくるんですが、とっても変態なんです。笑 近くにいたらこの人は殺しておいた方が良いよっていう。笑
でも読み進めていくと最後には全ての伏線が回収された満足感が得られるという不思議な作品です。
また、この作品では占星術師の御手洗さんが出てきますが、この人がまた強烈なキャラです。作中でホームズをこき下ろすシーンなどはついつい笑ってしまいます。
ミステリーをこれから読む方は是非読んでいただきたい作品です。