個人的こんな方におススメ♬
こんにちは、RKOです。今日は1993年発表、折原一さんの作品。はじめにお断りしておきますが私は折原一さんのファンです。折原さんの作品は、何かあるんだろうか、何かあるんだろうな、とワクワクしながら読めるんで楽しいんですよね。良い意味で期待を裏切ってくれる。ちなみに、2018年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」に選出されているようです。
ズバリ、この作品は、
概要
富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。売れない作家島崎に舞いこんだゴーストの仕事―。女依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。この一家には、まだまだ秘密がありそうだ。五つの文体で書き分けられた折原叙述ミステリーの最高峰。
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RKOの個人的おススメ指数
謎の素晴らしさ: B(色んな謎がちりばめられています)
文章構成: S(失踪者の伝記を辿りながら真相が明らかになる構成は◎)
登場人物: A(失踪者小松原淳の自伝だけでもお腹いっぱい)
読みやすさ: S(ボリュームはありますがそう感じさせない文章はお見事)
再読したい度: A(終盤の怒涛の展開はドキドキしますね)
これぞ折原一ワールド。この作品が気に入らなければ他作品も合わないかも。というぐらい折原さんの世界観が壮大に表現された作品
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感想
主人公の売れない作家島崎が失踪した小松原淳という作家の母に依頼されて、伝記を書くように言われるんですね。執筆段階でいろいろ取材してまわるんですが、どうもこの小松原淳は少し変だと感じます。そして島崎も事件に巻き込まれて・・・というお話です。この不思議な世界観にゾクゾクしつつもページをめくる手はとまりません。
島崎が小松原淳の周囲の人物、これまで関わりのあった人物に取材をして伝記を書いていくのですが、様々な伏線が書かれており、最後にはつながっていきます。そこに異人がどう関わっていくのか?これは本書を読んで是非感じてほしいと思います。ボリュームはありますが、無理なく飽きずに読み進められました。
2018年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」に選出されたこの作品、是非お試しください。