個人的こんな方におススメ♬
こんにちは、RKOです。本日はエラリー・クイーン4部作の3作目、Zの悲劇です。一般的にはX,Yの悲劇が衝撃的な内容であったので、Zの悲劇に関してはあまり声を聞きませんが、こちらも一つの作品として完成度が高いですし、次回の最終作に向けても非常に重要なお話になっております。
まだ、Xの悲劇(1作目)、Yの悲劇(2作目)を読まれていない方は先にこちらからどうぞ♪
ズバリ、この作品は、
概要
悪名高い上院議員が殺された。遺品の中からは、いわくありげな小箱と、ある囚人からの復讐をにおわす脅迫状が発見された。しかもその男は、最近出所したばかりだったのだ……現代的な女探偵の先駆ペイシェンス・サムと老探偵ドルリイ・レーンの見事なコンビぶりを描く型破りの本格探偵小説。新訳決定版!
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RKOの個人的おススメ指数
謎の素晴らしさ: A(犯人探しの謎としては充分楽しめます)
文章構成: B(これまでと異なり新キャラのペイシェンス視点です)
登場人物: B(レーン氏が年老いている・・・泣)
読みやすさ: A(いつも通り良い感じ、名訳だと思います)
再読したい度: B(次回最終作への流れでもあるので・・・)
確かにX,Yと比較すると地味だけど作品としては完成度高いです。
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感想
今回はなんとYの悲劇から10年が経過しています!レーン氏もおじいちゃんに。泣
これまでのように動きまわれないため、かわりにサム警視の娘ペイシェンスが初登場。彼女の視点から物語が再始動します。このお話は4部作の「転」となり、この彼女の登場が物語に広がりを見せております。
私のようなドルリー・レーン氏ファンとしては、「ペイシェンスでしゃばるな」と言いたいところですが、彼女は未熟ながらもレーン氏を追いかけ推理を展開していくところが本作のお楽しみどころではないでしょうか。
次回は最終作「レーン最後の事件」です。
お楽しみに♬