『夏と花火と私の死体/乙一』:ゾクッとする物語を読みたい人におススメ♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は乙一さんデビュー作1996年、夏と花火と私の死体です。なんと、執筆時に16歳だったそうです。16歳の時自分が何やってたかな?と考えると恐ろしいですよね。たぶんジャンプを毎週読んでましたね。笑

乙一さんは良くファンの方から作品によって『黒乙一』と『白乙一』と呼ばれることがありますが、本作品は『黒乙一』の方でしょうか。少しだけホラーテイストのある物語で、ブラックユーモアのエッセンスも詰まった作品です。

ちなみに、「夏と花火と私の死体」以外に「優子」というお話が入っています。どちらもページ数は少ないですので時間がないときでもサクッと読めちゃいます。個人的には「優子」の方が好みでした。

ズバリ、この作品は、

『少しゾクッとする物語をサクッと読みたい』人向けです。

 

概要

 九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく――。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄弟の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか? 死体をどこへ隠せばいいのか? 恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作品。

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: B(短編小説なのでスッキリした作りかな?)

文章構成: A(死体視点で話が進むというアイディアは斬新)

登場人物: B(登場人物達の狂気が見え隠れするのが怖い)

読みやすさ: S(2作とも大変読みやすい)

再読したい度: C(一回でいいかな?)

おススメ指数 B
16歳でここまで書けるものなのか!と驚嘆

 

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感想

前述したように、死体視点という斬新なアイディアが当時話題にあがりました。あとがきで我孫子武丸さんのお話が掲載されていましたが、このアイディアに対して非常に驚かれており、たまたまかもしれないから次も期待したい、とのような内容を話されておりました。結論としてこの後快進撃をされるわけですからこのアイディアが意図的であったと立証されたようなものです。

個人的には。読んでいる内に“死体の私を応援する”という不思議な展開に。笑

「がんばれ~、死体!」ってな感じです。

で、結局死体がどうなったのかはご自分の目で確かめてください。笑 短編ですので本当にサクッと読めるはずです。

ちなみに、優子に関しても同様にホラーテイストの物語になっておりますので、どちらも楽しめる方は乙一ワールドに誘われたといっても過言ではないでしょう。

 

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