『星降り山荘の殺人/倉知淳』:作者と真っ向勝負を挑みたい人におススメ♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は一風変わったミステリー小説をご紹介です。その名は、「星降り山荘の殺人」。

 

この作品何が変わっているかというと、

各章の始めに作者からの注釈が入っているのです。

それがかなりご丁寧。笑

 

例えば、以下の文章、

まず本編の主人公が登場する。主人公は語り手でありいわばワトソン役。つまり全ての情報を読者と共有する立場であり、事件の犯人では有り得ない。

なんと親切な!笑

ズバリ、この作品は、

『作者と真っ向勝負を挑みたい』人向けです。

 

概要

雪に閉ざされた山荘。ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。交通網が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件…。果たして犯人は誰なのか!?あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: S(謎を解決する手段が奇抜)

文章構成: A(各章始めの文章が一々丁寧)

登場人物: S(スターウォッチャーて・・・笑)

読みやすさ: A(UFO談義も結構楽しみながら読めます)

再読したい度: S(再読したいし読み返したくもなるでしょうね)

おススメ指数 S
こういう作品があるからミステリー小説はやめられないのです。

 

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感想

謎も素晴らしいのですが、なんといってもこの作品、登場人物が一々面白いのです。例えば「スターウォッチャー」。スターウォッチャーて・・・笑 なんと、要約すると「星を観測して甘い言葉を述べる仕事」みたいです。笑

あとUFO研究家が熱い!( ゚Д゚) 彼らに振り回され、こき使われる哀れなワトソン役の主人公。このハチャメチャなやり取りが行われながら起きる殺人事件。ワクワクしませんか?是非ともネタバレなしで読んでいただきたいのです。

作者の倉知さんによると、「ミステリー外部の人が読んでも違和感がない、ということ大事にしたいと思う。」とインタビューで応えられており、この作品も「『本格の鬼』を自認するミステリーファンから若葉マークつきのミステリー初心者まで楽しんでもらえる作品」になっているとの事でした。

この一風変わったミステリー小説。作者からの挑戦を受けてみませんか?

 

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