『その犬の歩むところ/ボストン・テラン』:犬と人との絆に感動♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は覆面作家であるボストン・テラン作、「その犬の歩むところ」をご紹介します。アメリカでは2009年刊行作なんですが、日本版は2017年に発売されました。実は、多くのミステリーランキングにランクインしているのですが、私の考えではミステリーというよりは、”犬の歩んできた道を辿る壮大な物語”です

多くの方が2017年のベスト本として推薦されていますが、まだまだ浸透していないような気がしましたので、もし本ブログを読んで気に入っていただければ読んでいただければと思います。

ズバリ、この作品は、

『犬と人との絆を感じたい』人向けです。

 

概要

ギヴ。それがその犬の名だ。彼は檻を食い破り、傷だらけで、たったひとり山道を歩いていた。彼はどこから来たのか。何を見てきたのか…。この世界の罪と悲しみに立ち向かった男たち女たちと、そこに静かに寄り添っていた気高い犬の物語。『音もなく少女は』『神は銃弾』の名匠が犬への愛をこめて描く唯一無二の長編小説。

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: ‐(ミステリーではないかな?)

文章構成: A(犬の半生に寄り添っているように思わせる展開)

登場人物: S(ギヴの誠実さに心惹かれます)

読みやすさ: S(文章表現が秀逸、田口さんの訳も素晴らしい)

再読したい度: S(深い作品でした)

おススメ指数 S
犬と人の絆を感じることができる作品。

 

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感想

本作品が秀逸な点は”犬が決して擬人化されていない”点だと思います。あくまで犬を我々の身近にいる普通の犬として表現しています。そのかわり、人間の感情の変化を犬がしっかりと感じていることを見事に文章で表現しています。田口さんの訳も素晴らしいな感じました。恐らく原文に忠実な訳であるかと思いますが、そこまで抑揚のない文章なのに犬の感情が伝わってくるのです。

人間たちの心理描写も素晴らしいなと感じました。あとがきにもありましたが、作者が旅行中に実際に出会った人達を参考にしているそうです。皆それぞれ辛い過去を持ちながら夢や希望を持って生きている。そんな登場人物たちの背景が自然に感じられる作品でした。

9・11、ハリケーンカトリーナ、イラク戦争などアメリカの負の部分や、人間の妬みや憎しみという感情に、犬のギヴを含め登場人物たちは振り回されていきます。犬好きには少し読むのも辛い部分もあるでしょう。しかしながらこの300ページ弱の本の中には犬との出会いを通じて生きることの素晴らしさ、夢を持つことの素晴らしさが詰まっています。もしご興味があれば読んでいただく事をおススメ致します。

 

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