【まとめ】近年の『鮎川哲也賞』にハズレなし!おススメミステリー8選をご紹介♬

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はじめに

こんにちは、RKOです。本日はオススメミステリーとして、鮎川哲也賞作品をご紹介します。過去には加納朋子さんや 近藤史恵さんといったミステリー作家さんを輩出した新人文学賞で、創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編をテーマとし、ミステリーとして芯の通った完成度の高い作品を選出しています。

 

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鮎川哲也賞作品は、普段からミステリーを読む方も安心して読む事ができますし、普段ミステリーを読まない方でも楽しめる作品が多いです。しかも、近年の作品は特におススメできる作品ばかりですので、今回是非ともご紹介したいと思います。

鮎川哲也賞とは

鮎川哲也賞は、東京創元社が主催する公募の新人文学賞です。 1988年、東京創元社が全13巻の書き下ろし推理小説シリーズ「鮎川哲也と十三の謎」を刊行する際、その最終巻を「十三番目の椅子」として一般公募したことから端を発します。翌年、その企画を発展する形で鮎川哲也賞が創設されました。(Wikipediaより)

ちなみに、「十三番目の椅子」を受賞したのは今邑彩さんの「卍の殺人」です。

 

選考委員も、鮎川哲也さんをはじめ、綾辻行人さん、有栖川有栖さん、島田荘司さんといった名だたるミステリー作家の先生が参加されていますので、ミステリーとしての質も保証されている賞ですね。なお、第27回からは、北村薫さん、辻真先さん、加納朋子さんが選考委員を務められています。

本ブログでは、第21回(2011年度)からの受賞作品(佳作作品含む)をご紹介したいと思います。

 

【第28回】探偵は教室にいない/川澄浩平

わたし、海砂真史には、ちょっと変わった幼馴染みがいる。幼稚園の頃から妙に大人びていて頭の切れる子供だった彼とは、別々の小学校に入って以来、長いこと会っていなかった。変わった子だと思っていたけど、中学生になってからは、どういう理由からか学校にもあまり行っていないらしい。しかし、ある日わたしの許に届いた差出人不明のラブレターをめぐって、わたしと彼―鳥飼歩は、九年ぶりに再会を果たす。日々のなかで出会うささやかな謎を通して、少年少女が新たな扉を開く瞬間を切り取った四つの物語。青春ミステリの新たな書き手の登場に、選考委員が満場一致で推した第28回鮎川哲也賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

「学園ミステリー×日常の謎」をテーマとした安楽椅子探偵モノの作品。近年の鮎川哲也賞作品で「日常の謎」系作品は間違いなくおススメできます。何故なら選考委員に”日常の謎開拓者”の北村薫先生、さらには加納朋子さんも入っているからですね。

本作は、学園ミステリー物なんだけど主人公は学校に行かないという不思議な作品。北海道を舞台にした日常の謎を通じて、心地よい満足感を提供してくれる良作です。とにかく印象の良い作品でおススメです。

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【第27回】屍人荘の殺人/今村昌弘

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!(「BOOK」データベースより)

とにかく衝撃を与えてくれる作品。奇想天外な発想であるにも関わらず、しっかりと本格ミステリーを展開してくれるところが素晴らしいですね。普段ミステリーを読まない方にも是非ともおススメしたい作品です。

ちなみに、神木隆之介さん主演で映画化も決定しております。近年の鮎川哲也賞作品でも特にエンターテインメント性が高い作品ですので、ハラハラしながらもミステリーも楽しみたい方は是非とも本作をおススメしたいと思います。

 紹介記事

 

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【第27回:佳作】だから殺せなかった/一本木透

「おれは首都圏連続殺人事件の真犯人だ」大手新聞社の社会部記者に宛てて届いた一通の手紙。そこには、首都圏全域を震撼させる無差別連続殺人に関して、犯人しか知り得ないであろう犯行の様子が詳述されていた。送り主は「ワクチン」と名乗ったうえで、記者に対して紙上での公開討論を要求する。「おれの殺人を言葉で止めてみろ」。連続殺人犯と記者の対話は、始まるや否や苛烈な報道の波に呑み込まれていく。果たして、絶対の自信を持つ犯人の目的は―劇場型犯罪と報道の行方を圧倒的なディテールで描出した、第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

受賞作「屍人荘の殺人」と最後まで争った作品。残念ながら受賞とはなりませんでしたが、高クオリティの作品という事で書籍化されました。確かに書籍化には納得、非常に完成度の高い作品です。

本作は、凶悪事件の報道姿勢に対するジレンマを非常にうまく表現した社会派ミステリーです。メディアの報道姿勢や、事件を報道する記者自身の葛藤が非常にリアルに描かれており、大変考えさせられる内容でした。ミステリーとしても良質な謎を提供してくれる作品ですので、社会派ミステリーが好きな方にはおススメしたい作品です。

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【第26回】ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー六人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が…。二十一世紀の『そして誰もいなくなった』登場!選考委員絶賛、精緻に描かれた本格ミステリ。(「BOOK」データベースより)

第25回は残念ながら「受賞なし」となりましたが、その翌年の第26回に見事受賞した本作。個人的には近年の鮎川哲也賞作品で最も好きな作品です。文庫化もされましたね。本作の特徴は、トリックの完成度もさることながら、惹き込まれてしまうほど独自の世界感が構築されていることですね。

ジェリーフィッシュという架空の飛行船を舞台に起きたクローズドサークル(外界との往来が断たれた状況)での連続殺人事件を描いた作品です。シリーズとしても3作まで続いておりますので、是非ともチェックしてほしい作品です。

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【第24回】Bハナブサへようこそ/内山純

僕―中央―は、大学院に通いながら、元世界チャンプ・英雄一郎先生が経営する、良く言えばレトロな「ビリヤードハナブサ」でアルバイトをしている。ビリヤードは奥が深く、理論的なゲームだ。そのせいか、常連客たちはいつも議論しながらプレーしている。いや、最近はプレーそっちのけで各人が巻き込まれた事件について議論していることもしばしばだ。今も、常連客の一人が会社で起きた不審死の話を始めてしまった。いいのかな、球を撞いてくれないと店の売り上げにならないのだが。気を揉みながらみんなの推理に耳を傾けていると、僕にある閃きが…。この店には今日もまた不思議な事件が持ち込まれ、推理談義に花が咲く―。事件解決の鍵はビリヤードにあり。安楽椅子探偵、中央のデビュー戦。第24回鮎川哲也賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

本作は「ビリヤード×ミステリー」。事件の謎を解く鍵がビリヤードにある、という少し趣向を凝らした作品です。世界チャンピオンである英(ハナブサ)先生が経営する「ビリヤードハナブサ」に集う登場人物達が、身の回りに起こった事件を安楽椅子スタイルで解いていきます。

本作の特徴は、独特のレトロで且つオシャレな雰囲気が感じられる点でしょう。ビリヤードが事件の鍵になっていますが、丁寧に説明してくれるため、ビリヤードの知識がなくても気軽に楽しむことができます。

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【第23回】名探偵の証明/市川哲也

そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。行く先々で事件に遭遇するものの、驚異的な解決率を誇っていた――。しかし時は過ぎて現代、ヒーローは過去の事件で傷を負い、ひっそりと暮らしていた。そんな彼を、元相棒が訪ねてくる。資産家一家に届いた脅迫状をめぐって若き名探偵・蜜柑花子と対決から、屋敷を現役復帰させようとの目論見だった。人里離れた別荘で巻き起こる密室殺人、さらにその後の名探偵たちの姿を描いた長編ミステリ。第23回鮎川哲也賞受賞作(「BOOK」データベースより)

かつての名探偵がもう一度難事件に挑むという「一人の男の栄枯盛衰を描いた物語」を描いた作品です。ミステリーではありますが、どちらかというと過去の名探偵の苦悩が焦点として描かれております。過去の名探偵が、現代の名探偵と出会うことをきっかけに止まっていた時間が動き始めます。

名探偵の「その後」を描いた作品。”探偵物好きな方”は、一風変わった視点から描いた本作を是非ともチェックされてはいかがでしょうか。

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【第22回】体育館の殺人/青崎有吾

放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに刺殺された。外は激しい雨が降り、現場の舞台袖は密室状態だった!?現場近くにいた唯一の人物、女子卓球部の部長のみに犯行は可能だと、警察は言うのだが…。死体発見現場にいあわせた卓球部員・柚乃は、嫌疑をかけられた部長のため、学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼んだ。なぜか校内で暮らしているという、アニメオタクの駄目人間に―。エラリー・クイーンを彷彿とさせる論理展開+抜群のリーダビリティで贈る、新たな本格ミステリの登場。若き俊英が描く、長編学園ミステリ。(「BOOK」データベースより)

ミステリーというジャンルは高い論理性が一つの要素として必ず含まれているかと思いますが、本作は特に緻密なロジックが構築されており、本格ミステリー好きも存分に楽しめる作品です。

ライトな語り口なんですが、学園モノにありがちな青春要素・恋愛要素は一切排除しており、硬派な本格ミステリーが展開されます。読者への挑戦状も含まれており、ミステリーを普段読む方も存分に楽しむことができるかと思います。ライトな語り口で良質なミステリーを読みたい方は本作をおススメ致します。

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【第21回】眼鏡屋は消えた/山田彩人

部室で目覚めると、8年間の記憶が失われ高校時代に逆戻り。あたしを先生と呼ぶ生徒のおかげで、母校で教師をしているらしいことは分かった。しかも親友の実綺は高2の文化祭直前に亡くなっているなんて――。二人で演劇部として『眼鏡屋は消えた』を上演させるべく盛り上がっていたのに何が原因で? 今年の文化祭で念願の『眼鏡屋は消えた』を実演させるため、あたしは事件の真相を探ることを頼んだ。もっとも苦手とする、イケメンの同級生・戸川涼介に。(「BOOK」データベースより)

可愛い表紙と「眼鏡屋は消えた」というキャッチーなタイトルが印象的な本作。コメディータッチで描かれる作品ですが、しっかりとミステリーとしても成立しています。8年間の記憶喪失に陥った語り手を主人公とした趣向を凝らした作品で、現代と8年前に起きた2つの事件を、事件の当事者達とコンタクトを取りながら事件の真相を探るミステリーです。

本作は、高校を舞台にライトな語り口で進行しますのでミステリーを普段読まない方でも気軽に楽しめる作品でしょう。コメディータッチの小説が好きな方は本作をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回は鮎川哲也賞作品をご紹介しました。どの作品もミステリーとして高クオリティなのは勿論のこと、独自の趣向を凝らした作品が並んでいます。新人対象の賞ですので、作家さんのミステリーにかける熱い想いが伝わってくる作品ばかりですね。

本記事を参照いただき、ご自身の好みに合った物語を選んでいただければと思います。

個人的には、

①「ジェリーフィッシュは凍らない」

②「屍人荘の殺人」

③「体育館の殺人」の順で好きですね。

※あくまで個人的な意見ですが・・・

普段ミステリーを読む方・読まない方どちらの方にもおススメできる作品ばかりですので、是非とも本記事を読んで興味を持たれた作品がありましたらチェックいただければと思います。

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