個人的こんな方におススメ♬
こんにちは、RKOです。本日は周木律作の「堂」シリーズ第4弾「伽藍堂の殺人」をご紹介します。摩訶不思議な建築物で発生する殺人事件を放浪の数学者・十和田只人が推理するというシリーズ。本ブログでもこれまで第1弾から第3弾までご紹介してきました。
本シリーズは第1作から読まないと楽しめないようになっております。未読の方は第1作の「眼球堂の殺人」からチェックしてみてください。
では、第4作はどうだったのか。
(;゚Д゚)という表情になるトンデモミステリーでした。(笑)
「ついにここまで来たか」という驚きのトリックを堪能できます。
ズバリ、この作品は、
概要
謎の宗教団体・BT教団の施設だった二つの館の建つ伽藍島。リーマン予想解決に関わる講演会のため訪れた、放浪の数学者・十和田只人と天才・善知鳥神、宮司兄妹。その夜、ともに招かれた数学者二人が不可能と思われる“瞬間移動”殺人の犠牲となる。秘められた不穏な物語がさらに動く“堂”シリーズ第四弾。(「BOOK」データベースより)
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RKOの個人的おススメ指数
謎の素晴らしさ: S(久しぶりのトンデモトリック(笑))
文章構成: A(最後の展開は好きですね)
登場人物: B(登場人物のイメージはコロコロ変わりますね)
読みやすさ: A(読みやすさは向上していると思います)
再読したい度: A(ストーリーの結末が気になりますね)
吹っ切れた感はありますね。ストーリーも気になります。
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感想
本作は、「伽藍島」という孤島で発生する殺人事件に、放浪の数学者・十和田只人、警視正・宮司司とその妹の宮司百合子が遭遇します。伽藍島には、「伽堂」と「藍堂」という2つの建築物が存在し、この建築物間の“瞬間移動”が今回のテーマとなります。いかにしてこの2つの建築物間を移動したのか。驚きのトリックが用意されています。
本筋とは関係ありませんが、このシリーズでは日本の数学者がどんどん殺されていってますね。このままだと日本の数学者は絶滅するんじゃないでしょうか。(笑)
本作でも、十和田只人ら登場人物の数学談義は健在です。ただし、数学薀蓄は多いものの、トリックは理系文系問わず非常にわかりやすく考えられていますので、館モノ好きな方は試してみてはいかがでしょうか。
シリーズ7作の中間地点である第4作「伽藍堂の殺人」。本作でストーリーにも大きな転換があります。結末が気になる本シリーズ、未読の方はまず、第1作の「眼球堂の殺人」からお楽しみください。