『死を招く盗作/J・D・ロブ』:ミステリー小説通りに人が殺されていくサスペンス♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は2019年5月刊行、J・D・ロブ(ノーラ・ロバーツ)作「死を招く盗作」をご紹介します。本作はニューヨークの女性捜査官であるイブ・ダラスが活躍するロマンティックサスペンス、イブ&ロークシリーズの47作目の作品です。

恥ずかしながらこのシリーズを全作追いかけているわけではなく、数作しか読んでいないんですが、最新作が出たという事で読んでみることに。本作も、数少ない手がかりの中から捜査のきっかけを掴み、少しずつ犯人を追い込んでいく手に汗握るサスペンス小説でした。シリーズ初読の方でも楽しめる作品になっております。

イブ&ロークシリーズ第1作目

ズバリ、この作品は、

『手に汗握るサスペンス小説が読みたい』人向けです。

 

概要

タイムズスクエアのシアターでクラシック映画の上映中に女性が殺害された。用意周到に練られた計画的な犯行だとみたイヴはすぐさま捜査を開始するが、彼女のもとを訪ねてきた人気小説家から、事件の被害者や犯行手口が自分が作品内で書いたものと酷似していること、さらにこの事件は二件目であると告げられる。作者を挑発するかのごとく殺人を重ねる犯人の真意とは?(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: B(何故小説通りに人が殺されるのか?)

文章構成: A(どうやって犯人に辿り着くのかが見物です)

登場人物: B(登場人物が多く最初は覚えるのに苦労するかも)

読みやすさ: A(捜査官同士のさりげないやりとりが良い感じ)

再読したい度: B(結構ボリュームがあるのでじっくり読むのにおススメ)

おススメ指数 B
犯人をじわりじわりと追い詰めていく鉄板のストーリーですが、安定して面白い。

 

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感想

時代は近未来の2058年、ニューヨークの映画館でクラシック映画の上映中に一人の女性が殺害されます。女性捜査官のイブ・ダラスが事件を担当しますが、用意周到の犯罪でもあり捜査は難航します。しかしながら、一人の女性小説家の登場で事件が進展することに。彼女が言うには、自分が発表したミステリー小説に犯行手口や被害者の特徴が酷似しているとの事。小説は8作目まで発表されていることから次なる事件が発生する可能性が高いと考えたイブは事件を未然に防ぐため奔走します。果たして犯人の目的はなんなのか?終盤には怒涛の展開が待ち受けていました。

本作の特徴は、女性捜査官のイブとその夫で実業家のロークが、協力しながら事件の捜査を行っていく事でしょう。「捜査情報流しすぎだろ」と言わずにはいられないですが、ロークの金(?)と人脈をうまく活用しながら犯人に少しずつ迫っていきます。また、個性的な捜査官達も登場してイブをサポートします。シリーズ未読の方でも楽しめるのは間違いないですが、本シリーズの他作品を読んでいる方はより一層楽しめるかと思います。

ロマンティック・サスペンスに分類される本シリーズ。ロマンティックさは 本作では薄いですが、少ない手がかりから犯人を追い詰めていくストーリーに惹きこまれます。じわりじわりと迫っていきますので、高い緊迫感も終始感じられ、ラストまで楽しむことができるでしょう。興味を持たれましたら是非とも本作をチェックしてみてください。

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