『座席ナンバー7Aの恐怖/セバスチャン・フィツェック』:その座席は生存確率0%?タイムリミット・サスペンス

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日はセバスチャン・フィツェック作「座席ナンバー7Aの恐怖」をご紹介します。ドイツの人気作家が描くサイコサスペンスです。

前回ご紹介した「乗客ナンバー23の消失」は、豪華客船を舞台にしたエンタメサスペンスでした。こちらの作品も是非ともチェックしていただければと思います。

 

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今回は飛行機を舞台にした作品です。前作「乗客ナンバー23の消失」とは関係ない独立した作品ですが、本作もハラハラドキドキのエンタメサスペンスで楽しめました。

ちなみに、現実の話、飛行機事故のフライトシュミレーションでは座席ナンバー7Aは生存確率0%らしいです。私は窓際の席は嫌なんでA席は座りませんが、7Bでもたぶん変わらないでしょうね。(笑)

ズバリ、この作品は、

『飛行機を舞台にしたサイコサスペンスに興味がある』人向けです。

 

概要

上空数千メートルを飛ぶ旅客機。そこに乗り込んだ飛行機恐怖症の精神科医クリューガー。彼を見舞ったのは想像を絶する悪夢だった。誘拐された娘を救いたければ、この飛行機を墜落させろ。それが犯人の要求だった。恐怖と苦悩にさいなまれるクリューガー。乗客乗員と娘の命を守るには、着陸までに無数の謎を解明しなくてはならない。ドイツでベストセラーを記録したタイムリミット航空サスペンス。(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: A(最後の最後まで楽しめます)

文章構成: A(前半の怒涛の展開で盛り上がります)

登場人物: B(ヤバい奴ばっかりやん・・・)

読みやすさ: S(読みやすく海外小説が苦手な方にもおススメ)

再読したい度: A(2度読んでも楽しめる作品)

おススメ指数 A
緊迫感を感じるサイコサスペンスとしては秀逸な作品です。

 

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感想

本作は、アルゼンチン在住の精神科医・マッツが、ドイツ在住の娘が出産するという連絡を受け、飛行機でベルリンを目指す所から始まります。なんとこのマッツ、大の飛行機恐怖症で、ビジネスクラスの座席7Aを含む4席を買い占めていました。(笑) 離陸時や着陸時など場面によって生存確率が高い座席は違うからとの事。船でベルリンまで帰りなさいや・・・。ちなみに、7Aは飛行機事故の際は生存確率が0%なので、ゲン担ぎの為に誰にも座らせないそう。

しかしながら、1本の電話が全てを狂わせることになります。電話の主は「娘を誘拐した、解放してほしければ飛行機を墜落させろ」と話します。しかも、方法も指定されており、「マッツが以前診療した患者が飛行機に搭乗しているので、彼女を精神的に追い詰めて飛行機を墜落させろ」というものでした。何故そんな方法を取るのか?、何故マッツの元患者がその飛行機に搭乗しているのか? この事件の裏には驚きの真相が隠されていました。

本作では、飛行機上ではマッツが、地上ではマッツから依頼を受けた友人のフェリが事件の解決に挑みます。どちらも、最後の最後までハラハラした展開が続きますので、一気に読むことができる作品でしょう。まるでジェットコースターのようなエンタメサスペンスを読みたい方は本作をおススメしたいと思います。

謎が魅力的だけでなく、ハリウッド映画を観ているようなエンタメ性も持ち合わせた本作。少々暴力表現もあったりはしますが、予測不可能なラストまで一気に読めて楽しめる作品ですので、本記事をお読みいただき興味を持たれましたら是非とも本作をチェックいただければと思います。

 

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