『花を追え/春坂咲月』:着物×青春×ミステリー♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は、春坂咲月作、「花を追え」をご紹介します。本作は第6回アガサ・クリスティー賞”優秀賞”を受賞した作品です(最優秀賞は該当作なし)。

 

本作は「着物」という要素を日常の謎に落とし込み、青春ミステリーとして仕上げた素敵な作品でした。着物や花言葉など日本の伝統文化に関する豆知識も織り込まれておりますので、日本文化を感じながら謎解きができる作品です。

 

ズバリ、この作品は、

『和テイストの青春ミステリーが読みたい』人向けです。

 

概要

【第6回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作】仙台の夏の夕暮れ。篠笛教室に通う着物が苦手な女子高生・八重はふとしたことから着流し姿の美青年・宝紀琥珀と出会った。そして仕立屋という職業柄か着物にやたらと詳しい琥珀とともに、着物にまつわる様々な謎に挑むことに。ドロボウになる祝着や、端切れのシュシュの呪い、そして幻の古裂「辻が花」……やがて浮かぶ琥珀の過去と、徐々に近づく二人の距離は果たして――? 謎のイケメン仕立屋・琥珀と女子高生・八重の着物をめぐる和ミステリ登場!

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: B(最後に全ての謎がつながってきます)

文章構成: C(前半はややもたつきがあるものの途中から盛り上がります)

登場人物: B(主人公達の純愛を愛でるお話)

読みやすさ: B(着物のお話は結構理解するのが大変でした)

再読したい度: B(着物って奥が深いですね)

おススメ指数 B
着物と花の知識をうまく活用したミステリーでした。

 

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感想

本作は高校生の八重と、着流し姿の着物にやたら詳しい宝紀琥珀(とものりこはく)さんが、着物にまつわる日常の謎を解いていく連作短編集です。一つずつ謎を解いていく内に次第に八重の過去が明らかになっていき、大きな謎へとつながっていきます。

 

読み終えて、「着物ってこんなに奥が深いんだ」と思わず言ってしまうような作品です。着物の柄や模様などからその人の想いがわかったりと、他の作品では味わえない新しい謎解き要素を感じました。

 

そして、八重さんを好きすぎる宝紀さん。宝紀さんのストーカー的行為を愛でる作品でもあります。着流しの美青年が女子高生をひたむきに愛する姿もこの作品のお楽しみポイントです。(笑)

 

一風変わった着物ミステリー。日本文化の勉強にもなり、ミステリーとしてもハイクオリティであり、純粋に恋愛小説としても楽しめる作品です。和テイストミステリーに興味がある方は是非ともチェックされてはいかがでしょうか。

 

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