『ケイトが恐れるすべて/ピーター・スワンソン』:「読者も恐れるすべて」なサイコスリラー

個人的こんな方におススメ♬

 

こんにちは、RKOです。本日は2019年刊行、ピーター・スワンソン作「ケイトが恐れるすべて」をご紹介します。

 

ピーター・スワンソンといえば、国内のミステリーランキングでも上位にランクインした衝撃のミステリー「そしてミランダを殺す」の著者ですね。本作もどんな驚きを与えてくれるのか大いなる期待を持って読み進めました。

 

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本作は、「ケイトが恐れるすべて」というタイトル通り、サイコスリラー的な作品でした。最後まで気の抜けない展開で完成度の高い作品に仕上がっております。

 

ズバリ、この作品は、

『危険人物が溢れるスリリングなサイコサスペンスを読みたい』人向けです。

 

概要

 

ロンドンに住むケイトは、又従兄のコービンと住居を交換し、半年間ボストンのアパートメントで暮らすことにする。だが新居に到着した翌日、隣室の女性の死体が発見される。女性の友人と名乗る男や向かいの棟の住人は、彼女とコービンは恋人同士だが周囲には秘密にしていたといい、コービンはケイトに女性との関係を否定する。嘘をついているのは誰なのか?想像を絶する衝撃作!(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

 

謎の素晴らしさ: B(ケイト!逃げて!)

文章構成: A(今回も二部構成です)

登場人物: B(異なる登場人物の視点から彼らの考え方の違いが手に取るようにわかります)

読みやすさ: A(翻訳ものが苦手な方でもスイスイ読めるのではないでしょうか)

再読したい度: B(「そしてミランダを殺す」を読んでからだと期待しすぎるかも)

おススメ指数 B

ケイトだけでなく「読者も恐れるすべて」でした。

 

 

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感想

 

ロンドンに住むケイトは、ボストンからロンドンに転勤になった又従兄・コービンと住居を交換する形で半年間ボストンで暮らすことになります。しかしながら、到着した翌日に隣室のオードリーという女性が死体で発見されます。事件に興味を持ったケイトは、アパートの住人にオードリーという女性の事を尋ねたところ、どうやらコービンと関係を持っていた可能性が高いことがわかります。ところが、コービンはオードリーという女性の事はほとんど知らないとメールで答えます。果たして誰が嘘をついているのか?オードリーは誰に殺されたのか?ケイトの気づかない間に恐ろしい魔の手が迫っていました。

 

「そしてミランダを殺す」著者の最新作である本作。シリーズ物ではないですが、是非とも未読の方は、「そしてミランダを殺す」からお読みいただければと思います。本作はどちらかというとミステリーというよりはサイコサスペンスという印象を受けました。ピーター・スワンソンの作品に登場するいわゆる「危ない人」は本当に危ないですね。「ケイトが恐れるもの」は「我々が恐れるもの」でもあります。中盤から終盤にかけて次第に明らかになっていく真実、ケイトに迫りくる恐怖が伝わってきて最後まで一気読みしてしまいました。

 

解説によると、「住居を交換する」という設定は以前から構想にあったらしいんですが、当初は「ロマンティック・コメディ」にしようと考えていたとの事。それは流石に嘘だろと思えるほど、本作はロマンティックコメディから180度世界が変わっています。住居を交換するという設定によって、関係性が構築された社会に主人公のケイトが放たれるという早くも心細い展開に。これにより読者がケイトに感情移入しやすくなっていますね。それだけに終盤は「ケイト!逃げて!」と思わずにはいられない事になってしまいます。続きは是非とも本作を読んでお楽しみください。

 

ケイトでなくても恐れてしまう全てが本作には詰まっています。果たして誰がオードリーを殺したのか?ケイトは生きてこのアパートメントから出ることができるのか?興味を持たれましたら是非とも本作をチェックしてみてください。

 

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