『田舎の刑事の趣味とお仕事/滝田務雄』:笑いと謎がうまく絡み合った良質脱力系ミステリー

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は滝田務雄作、「田舎の刑事の趣味とお仕事」をご紹介します。本作は東京創元社主催の第3回ミステリーズ!新人賞受賞作品であり、滝田さんのデビュー作です。

本作は地味なタイトルと表紙ながら、中身は「笑いながら気軽にミステリーを楽しめる良質脱力系ミステリー」でした。苗字か名前かわからない田舎の刑事・黒川鈴木を中心とした一癖も二癖もある登場人物達が、とある田舎を舞台として様々な謎を解決する連作短編集です。

ズバリ、この作品は、

『ほのぼのとした笑えるミステリーを読みたい』人向けです。

 

概要

彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見えるという点で、まあ珍名の部類に入る。職業は警察官。階級は巡査部長。既婚で子供はない。酒もタバコもやらない。ギャンブルなど論外。ふだんはヒマでも、事件が起これば無能な白石と真面目な赤木、二人の部下を連れて現場に急行する。起こる事件はワサビ泥棒、コンビニ立てこもり事件、カラス騒動にトーテムポール損壊事件…のどかな田舎だって難事件は起きる。第三回ミステリーズ!新人賞受賞作から始まる脱力系ミステリ“田舎の刑事”シリーズ第一弾。肩の力を抜いてお楽しみください。(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: A(田舎あるある?の謎が魅力的でした)

文章構成: B(連作短編ですが謎の提示から解決まで各話しっかりした構成)

登場人物: S(途中から奥さん待ちになってしまった (笑))

読みやすさ: B(クセのあるキャラ達のユニークな会話を楽しめます)

再読したい度: A(ふと読み返したくなる作品です)

おススメ指数 A
脱力系ですが中々の良質ミステリーでした。

 

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感想

本作は、巡査部長・黒川鈴木を中心とした警察署のメンバーが、ワサビ大量盗難事件、小学校のトーテムポール損壊事件といった田舎で発生する凶悪事件を解決していく作品です。主人公の黒川鈴木が、天然系の部下・白石や自由奔放すぎる黒川の奥さんなど周囲のメンバーに振り回されていく様は、不謹慎ながらも楽しめてしまいます。

特に黒川の奥さんのキャラは素晴らしいですね。どうして黒川鈴木と結婚したのかが全くわかりません。本作最大の謎はそこかも。最終的には各話の中で奥さんがどこで投入されるのかが気になってしまい集中できませんでした。(笑)

ユーモア溢れる作品であるに関わらず、謎自体は非常に論理的に構築されており、ライトな語り口ながらもしっかりしたミステリーを堪能できます。気軽にサクッと読めるのに満足度は高いという非常にお得感も感じられるミステリーでした。

なお、本作は「デカ黒川鈴木」として、板尾創路さん主演でドラマ化もされております。こちらは観ていなかったんですが、評価も高いようで機会をみてチェックしてみようと思います。

笑いと謎がうまく絡み合った良質脱力系ミステリーであると個人的に感じた本作。正直、地味な表紙とタイトルで損をしているように思います。笑いながらもしっかりミステリーを堪能できる作品ですので、もし興味を持たれた方は本作をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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