『時喰監獄/沢村浩輔』:この監獄には何かがある

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は、2019年7月刊行、沢村浩輔作「時喰監獄」をご紹介します。監獄を舞台とした小説は多くありますが、本作は「時間」という要素を追加した一風変わった作品です。

面白そうなタイトルに惹かれて手に取った本作。概要にも「プリズン・ミステリー」とあるように、個人的にはミステリーを期待しましたが、思いのほかミステリー要素は薄めSF要素がかなり強めのクセの強い監獄アドベンチャー作品でした。

ズバリ、この作品は、

『監獄を舞台としたSFアドベンチャーを読みたい』人向けです。

 

概要

第六十二番監獄。明治の初めに北海道の奥地に建てられたその監獄は、収監されれば二度と出られないという噂から、“黒氷室”の異名で恐れられていた。“黒氷室”行きとなった青年・北浦は、奇妙な囚人たちに出会う。三度目の脱獄を目論む不死身の男・赤柿、帝都の私立探偵だという浮世離れした美青年・御鷹、そして閉ざされたはずの監獄に、ある日突然現れた記憶喪失の男。こいつは誰で、どこからやってきたのか?謎を探るうち、北浦は監獄の“本当の目的”を知る!思惑と「時間」の絡み合うプリズン・ミステリー!(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: C(監獄アクションとして楽しめました)

文章構成: B(序盤の何かが起こる感の演出は見事でした)

登場人物: C(キャラは最後まで覚えられなかったな・・・)

読みやすさ: A(非常に読みやすくサクッと一気読み)

再読したい度: B(脱出系ミステリーとして期待しないでね)

おススメ指数 B
監獄×時間という設定を活用したどちらかというとアクション作品でした。

 

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感想

北海道の奥地にある脱獄不可能な監獄、通称『黒氷室』に収監されることになった一人の青年・北浦。監獄内では、2度脱獄を試みた男・赤柿や、自らを探偵と名乗る不思議な男・御鷹らと出会います。監獄内で生活する中で、北浦はこの監獄に潜む様々な違和感に気づき始めます。果たしてこの監獄内では、誰が味方で誰が敵なのか?赤柿や御鷹の目的は何なのか?中盤から見える世界が変わります

本作は、タイトルにもあるように『時喰』というキーワードが鍵を握ります。監獄ミステリーといえば、刑務所を舞台として異様な雰囲気を演出した心理サスペンス作品が多いイメージがあります。しかしながら、本作はこれらの作品とは違い、時間という要素を活用してエンターテインメント性を強めた作品です。純粋に続きが気になって一気読みできました。映像化には向いている作品ですね。一方で、エンタメ色が強いため、ミステリーを期待しすぎると肩透かしを食うかもしれません。

『監獄×時間』という不思議なプリズンアドベンチャーSF作品。クセのある登場人物が監獄を舞台に活躍します。ミステリー色は弱めですが、不思議とワクワクできて気分が高揚する小説ですね。もしご興味を持たれましたら本作をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

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