『孤島パズル/有栖川有栖』:これぞ本格ミステリという作品♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は有栖川有栖さんの1989年刊行「孤島パズル」です。学生アリスシリーズの2作目ですね。1作目を読んでいない方は1作目の月光ゲームから読んだ方がおススメです。紹介は以下にありますのでこちらからどうぞ♪

 

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個人的こんな方におススメ♬ こんにちは、 […]…

 

こちらの作品、一言でいえば、「超フェアなミステリー」です。読者に対してあくまでフェアに描かれております。それだけに解決編を読むと、「そこまで考えないとダメなのか~」と思うんですね。気持ちいい程フェアな作品なんです。

ズバリ、この作品は、

『これぞ本格ミステリ、という作品を読みたい』人向けです。

 

 

有栖川先生は決して期待を裏切ることはないのです。笑

概要

英都大学推理小説研究会に新風を吹き込んだ彼女(マリア)が「伯父の別荘へ行かない?」と誘った孤島の夏。メインテーマは宝捜し(パズル)。みごと解ければ推理研の面目躍如、波涛を越えて時価数億円のダイヤが眠る嘉敷島へやってきた江神二郎とアリスは、楽しむ間もなく起こった事件に巻き込まれてしまう。毎年同じころ島に会する人々に密やかな翳りが根ざしているのか、南国の陽光と青い海、降るような星空を背景に幕間のない悲劇が進行していく。――ここにパズルがある。どうかあなたの手でこの小宇宙に秩序をもたらしていただきたい――〈読者への挑戦〉が興を添え、青き春を謳うロマンティシズムが錦上に花を敷く、極上の本格ミステリ。

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: A(超王道、小細工なし)

文章構成: B(さりげない伏線がイイ!)

登場人物: A(決して飾らない江神さんに惚れます)

読みやすさ: S(相変わらず読みやすい)

再読したい度: A(不朽の名作です。読み返したくなる作品)

おススメ指数 A
決して色褪せない名作ですね。

 

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感想

前回に引き続き今回もクローズド・サークルです。前回は火山の噴火で閉じ込められますが今回はタイトル通りの”孤島”。だから孤島に行ったらダメって言ってるやん!笑

そして予想通りに殺人事件が起きるんですね。笑

 

この作品の素晴らしいところは、

1)大学生の青春ものでもあり、

2)クローズド・サークルでもあり、

3)殺人事件だけでなく、宝探しものでもある、

という様々な魅力が詰まっているところでしょうか。

 

それでも話は非常にシンプルで読者を混乱させることなく解明まで導きます。

また、前回同様、江神さんの超論理的推理。江神さんの魅力的なところは、他作品の探偵のように自信満々に自分の推理を披露するのではなく、あくまで犯人を諭すように推理を披露していくところ。

どこぞの金●一少年のように連続殺人が終わったあと、「謎はすべて解けた!キリッ( ゚Д゚)」とか言わず、「もう終わりにしよう・・・」なんです。なんか終盤に我々も切なくなるほどに・・・。(筆者は金田●少年も好きですよ。笑)

(秀逸な謎+青春+クローズド・サークル)が詰まったこの作品。是非ともおススメですので機会があればご一読ください♬

 

 

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