『わらの女/カトリーヌ・アルレー』:フランス名作ミステリーを新訳版で♬

個人的こんな方におススメ♬

 

こんにちは、RKOです。本日は2019年7月に、創元推理文庫より刊行された、カトリーヌ・アルレー作「わらの女」新訳版をご紹介します。本作は、創元推理文庫創刊60周年記念 名作ミステリ新訳プロジェクト第7弾の作品です。

 

Webミステリーズ!

みなさまこんにちは。2019年1月から創元推理文庫創刊60周年を記念して始動いたしました「名作ミステリ新訳プロジェクト」…

 

「藁の女」といえば、言わずと知れたフランスミステリーの傑作作品ですね。『東西ミステリーベスト100』海外編でも第53位に入っておりますし(1985年版では第23位)、ショーンコネリー主演の映画も有名ですね。

 

本作は、新訳版として、「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」などのカミーユシリーズを担当した橘明美さんの翻訳で、古典ミステリーとは思えない程のリアリティあるミステリーとして仕上がっておりました。

 

関連記事

個人的こんな方におススメ♬こんにちは、RKOです。本日はフランスのミステリー作家、ピエール・ルメートル作「悲しみのイレーヌ」をご紹介します。ピエール・ルメートルといえば、日本にて2014年9月に刊行された「その女アレックス」は『このミス[…]

 

ズバリ、この作品は、

『安定のフランスミステリーを読みたい』人向けです。

 

概要

 

34歳独身のドイツ人女性ヒルデガルトは、ある朝、新聞の求縁広告の一つに目を奪われた。「当方大資産家、良縁求む。願わくはハンブルク出身、未婚、だが世間知らずでなく、身寄りもなく…」すべてはここから始まった。知性と打算に裏打ちされた手紙が功を奏し、大富豪の妻の座は目前だった。ミステリ史上に燦然と輝く、精確無比に組み立てられた完全犯罪の物語。新訳決定版!(「BOOK」データベースより)

 

スポンサーリンク

 

RKOの個人的おススメ指数

 

謎の素晴らしさ: A(結末までのハラハラした展開がクセになります)

文章構成: S(とてもシンプルな構成ながらもグイグイ惹きこまれます)

登場人物: S(主人公ヒルデに感情移入してしまいますね)

読みやすさ: S(安定の橘明美さん訳でストレスなく読めます)

再読したい度: A(名作は何度読んでも面白い)

おススメ指数 S

新訳版で、ストレスなく名作ミステリーを楽しめます

 

スポンサーリンク

 

感想

 

ハンブルグ出身の独身女性・ヒルデガルドは、ある新聞広告に目を奪われます。それは、ある資産家が、良縁としてハンブルグ出身の未婚女性を探しているという良縁広告でした。相手から返信があり南フランスに向かうと、そこで出会ったのは資産家の右腕であるアントン・コルフでした。コルフから、資産家・リッチモンドの遺産のほとんどが慈善団体に寄付されてしまう事、右腕である自分にはわずかな額しか入らない事から、共謀してヒルデガルドをリッチモンドの妻の座に据えることで、遺産を得る計画を提案されます。入念に計画を立てる二人、果たしてヒルデガルドはリッチモンドに近づき、妻として遺産を得る事ができるのか

 

1956年に発表された本作は、カトリーヌ・アルレーの代表作であると共に、フランスを代表するミステリーとしても著名な作品です。非常にシンプルなストーリーながらも非常にスリリングな展開が続き、一気に読ませてしまう構成は流石です。今回の新訳版でも、非常にスマート且つ、読みやすい文章でストレスなく読めるため、普段海外ミステリーを読まない方も気軽に名作ミステリーを楽しむことができるようになっております。

 

カトリーヌ・アルレーの作品は、特に女性の登場人物が個人的に魅力的に感じます。本作で登場するヒルデガルドも大変魅力的な女性で、一人の女性がある目的を達成する為うまく立ち回る姿は新訳版でも堪能する事ができます。登場人物が少ない分、一人一人の行動が細かく描写されており、彼らの心理がよく伝わってきました。最近の作品は、複雑でページ数が異常に多い作品も多いですが、本作は簡潔に、且つ過不足なくうまくまとめられており、非常に満足する事ができました。

 

フランスミステリーを代表する作品の新訳版である本作。ストレスなく読み進めることができますので、海外ミステリーを普段読まない方でも楽しんでいただけるかと思います。ご興味を持たれた方は、是非とも本作をチェックしていただければと思います。

 

 

スポンサーリンク
最新情報をお届けします