『名探偵誕生/似鳥鶏』:この表紙とタイトルにピンと来た方は是非とも読んでほしい♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は2018年5月発刊、似鳥鶏作、「名探偵誕生」をご紹介します。こちらの作品を手に取ったきっかけは、「表紙」の美しさと「タイトル」のフレーズです。「この本には何が書かれているんだろう」というワクワク感と似鳥鶏さんの決して飽きさせない文章の相乗効果で、終わりまで一気に楽しく読ませていただきました。

 

中身は「一人の少年」と近所に住む「お姉ちゃん」、それぞれの純愛と成長を描いた青春ミステリー。普段そこまで青春ミステリーを読まない自分でも満足できる素晴らしい作品でした。

ズバリ、この作品は、

『表紙とタイトルにピンと来た』人向けです。

 

 

第一印象が素敵な人ってよっぽどの事がないと嫌いにならないですよね。やっぱり表紙とタイトルって大事だなと思いました。

 

概要

「神様。どうか彼女に幸福を」――王道かつ斬新。似鳥鶏が放つ直球の青春ミステリー! となり町の幽霊団地に謎の「シンカイ」を見に行く――小学4年だった僕は、学校の友だちとささやかな冒険に出た。その冒険に不穏が影が差したとき助けてくれたのが、名探偵の「お姉ちゃん」だった。彼女のとなりで成長していく日々のなかで、日本中を騒がせることになるあの事件が起きる――。ミステリとしての読み応えと、青春小説としての瑞々しさが高純度で美しく結晶した傑作。著者ならではの軽快な筆致で読みだしたら止まらない、老若男女すべての方におすすめしたい作品です。「名探偵の初恋と青春。だけど、誰もがちょっとなつかしい、『あの頃の僕』のお話しです」――似鳥 鶏

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: A(謎×3+大謎1と盛りだくさん)

文章構成: S(少年とお姉ちゃんの成長がうまく描かれています)

登場人物: A(頼りになるお姉ちゃん)

読みやすさ: S(確かに”読みだしたら止まらない”不思議)

再読したい度: A(似鳥鶏さんの他作品も読みたくなった!)

おススメ指数 A
青春ミステリーをあまり読まない自分でも楽しめました。

 

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感想

本作では、事件を通じて成長していく少年「みーくん」と近所に住む「お姉ちゃん」の姿が描かれております。探偵として事件を解決するお姉ちゃんを、小学生時代は憧れの存在として見ていた少年ですが、成長するに従って一人の女性として意識するようになります。

 

第1話:みーくん(小学生)・お姉ちゃん(高校生)

第2話:みーくん(中学生)・お姉ちゃん(大学生)

第3話:みーくん(高校生)・お姉ちゃん(大学院修士過程)

第4、5話:みーくん(大学生)・お姉ちゃん(大学院博士課程)

 

なんといっても、見どころは少年がお姉ちゃんを好きすぎるところです。

①これは恋だと悩む → 風呂に1時間半入る

②ある理由でまたまた悩む → 風呂に2時間半入る

③克服しようとする → 今回は2時間で出られた。(笑)

といったようにとにかく風呂に入って悩む少年。私は風呂では悩みませんが気持ちはわかります。

そんな二人が終盤追い詰められることになります。この危機をどう乗り越えるのか。二人の成長を辿っていくうちに、なんとなく保護者のような感覚になっている自分も心から応援していました。果たして彼らはどうなるのでしょうか。

結末は是非とも本作を読んで確かめていただければと思います。

 

また、「あとがき」も本編同様、メチャ面白いです。特に似鳥鶏さんのミステリーあるあるがツボでした。

「国生さゆりが出てるから犯人だろう」

 

わかる。(笑)

 

そんな「名探偵誕生」。おススメですので是非ともチェックしてみてください。

 

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