『深水黎一郎/ミステリー・アリーナ』:エンタメ性と本格推理をどちらも堪能♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は2015年、深水黎一郎のミステリー・アリーナです。こちらの作品少々変わっておりまして、事件のVTRを観ながら解答者が犯人とトリックを推理するクイズ番組が描かれます。VTRとクイズ番組が交互に展開されていくのですが、実は・・・、という内容です。

エンタメ性もありつつ、推理作品としても一流作品なのです。

ズバリ、この作品は、

『次から次へと続く伏線回収に驚きたい』人向けです。

 

ミステリーで使われるあらゆるトリックが登場していますので、トリックの教科書のような作品です。

概要

全編伏線ともいえる「閉ざされた館の不可解な連続殺人」の真相を見抜く。早い者勝ち、「真相」が分かればいつでも解答可能の争奪戦。もちろん「あなた」も参加OK。強豪たちがつぎつぎ退場していくなか、その裏で、何かが始まっていた…ベストセラー『最後のトリック』の著者があなたに挑む多重解決の極北!

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: B(あらゆる叙述トリックを勉強できます)

文章構成: A(よくここまで考えたな~というのが正直な感想)

登場人物: C(一風変わった登場人物達)

読みやすさ: B(会話描写が多く人を選ぶかも?)

再読したい度: C(忘れた頃に読みたくなるかも)

おススメ指数 B
ミステリーの入門書的作品。ミステリーマニアはここまで深読みしているのか!

 

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感想

こちらの作品、事件のVTRにおける様々な伏線をもとに解答者が様々な推理を披露します。「ここまでミステリーマニアは考えるのか?」とただただ感動してしまいます。この作品ではあらゆる叙述トリック(巧みな文章表現で読者を騙すトリック)が使われていますので、これを読んだ後でどんな作品を読んでも疑ってかかってしまいます。

正直な感想としては、「よく考えたな」、と同時に、

作者さん、ひねくれすぎだろ・・・(称賛しています)

と思いました。笑

そして、それだけでは終わらないのがこの作品のスゴイところ。次第に明らかになる真相が・・・、というぐらいにしておきましょう。続きは是非ご自身で読んでください。

本格ミステリ・ベスト10(2016年)国内第1位にも選ばれたこの作品。エンターテインメント性も持ち合わせておりますので、自分でも推理しながら楽しく読み進めることができますよ。

是非ともおススメです。

 

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