個人的こんな方におススメ♬
こんにちは、RKOです。本日は2007年刊行、石持浅海作「Rのつく月には気をつけよう」をご紹介します。
表紙にお酒が並ぶ本作。美味しそうな料理とお酒を楽しみながら、毎回変わるゲストの話に耳を傾け、その行動の真意を推理するグルメミステリーでした。しかも、全てのお話が「飲み会の会場」であるマンションの一室で完結するという安楽椅子形式のミステリー。美味しそうな料理をイメージしながら、気軽にミステリーを楽しめる良作です。
ズバリ、この作品は、
概要
湯浅夏美と長江高明、熊井渚の三人は、大学時代からの飲み仲間。毎回うまい酒においしい肴は当たり前。そこに誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。今晩もほら、気持ちよく酔いもまわり口が軽くなった頃、盛り上がるのはなんといっても恋愛話で…。ミステリーファン注目の著者が贈る傑作グルメ・ミステリー。(「BOOK」データベースより)
スポンサーリンク
RKOの個人的おススメ指数
謎の素晴らしさ: A(石持さんらしくミステリー部分に妥協がありません)
文章構成: S(読んで良かったと思える作品)
登場人物: B(主人公3人の関係性と距離感が非常に良いです)
読みやすさ: A(非常に読みやすく、お酒もすすみます)
再読したい度: A(次作が今年出ましたね。是非ともチェックしようと思います)
おススメ指数 A
ご飯とお酒が進むミステリー。美味しそう。
スポンサーリンク
感想
長江、熊井、夏美の3人は学生時代からの友人。美味しい料理とお酒が好物の3人は、1人のゲストを交えて楽しい宴会を繰り広げます。そこで、ゲストから酒の肴になるような話のネタが。3人はゲストの話から、その当時の行動の真意を3人は推理します。各話ともミステリーとして完成度が高く、美味しそうだな~と思いながら読み進めることができました。
各話1つの料理テーマがあり、これが「生牡蠣」「チキンラーメン」「チーズフォンデュ」など多彩な料理が登場します。しかもこれに合うお酒が登場しますので、「この組み合わせで今度やってみよう」と思えるような魅力的な組み合わせが提案されていました。極めつけはいわゆる安楽椅子探偵モノの良質ミステリー。料理とお酒だけでも魅力的なのに、これにミステリーが加わることで更に楽しめる出来となっています。しかも、各話に出てくる料理とお酒がしっかりミステリー要素に加えられていますので、ただグルメとミステリーをつなげただけでなく、グルメ要素がしっかりと生かされたミステリーであるところがプラスポイントです。
また、本作はマンションの1室で完結する安楽椅子探偵モノですので、非常にライトで気軽に読み進めることができます。常にミステリーを読んでいると、作中でどんどん人が殺されていくので読んでいて疲れる事があります。本作は各話コンパクトにまとめられており、少しずつ読み進めることもできますので、気軽にサクッと楽しめる作品としてもおススメです。
美味しい酒と肴に囲まれたライトなミステリー。ミステリー初心者の方でも楽しめますし、少しずつ読み進めたい人にもおススメです。もしご興味を持たれましたら本作をチェックしてみてはいかがでしょうか。