『屍の命題/門前典之』:「こうやっても誰もいなくなるのか!」という驚きのミステリー

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は2010年刊行、門前典之作「屍の命題」をご紹介します。『建築屍材』で第11回鮎川哲也賞を受賞しデビューした門前典之さんの作品です。

バカミス of バカミス作品として非常に有名である本作。これまでもご紹介している通り、「バカミス」とは、「そんなバカな!」という感嘆、賛嘆などの意味を込めたミステリーの総称です。本作は、驚愕のトリックと仕掛けで新たな本格ミステリーの領域にチャレンジした意欲的作品であると感じました。

ズバリ、この作品は、

『突き抜けたミステリーを読んでみたい』人向けです。

 

概要

とある湖畔の別荘に集められた6人は、やがて全員が死体となって発見された。なぜか死亡時刻も死因もバラバラだった。「犯人」は何を意図していたのか。究極の「雪の山荘」ミステリついに刊行。(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: S(非常にパンチ力のあるミステリーでした)

文章構成: A(冒頭の「読者への挑戦状」から期待してしまいますね)

登場人物: B(蜘蛛手探偵はもう少し癖のある人でも良かったかも)

読みやすさ: A(クローズドサークルの緊迫感を感じられます)

再読したい度: S(再度読んでみたくなる作品)

おススメ指数 S
バカミスを読んでみたいという方には本作をおススメします。

 

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感想

「雪の山荘」に集められた6人の男女。彼らの多くは、数年前に山岳事故で行方不明となった美島総一郎教授と親交がありました。一人の死をきっかけにして、一人また一人と死んでいき、最後には誰もいなくなってしまう事に・・・。しかも、6人の死因は全て異なっていました。果たして誰が犯人なのか?2人が残した事件の手記をもとに、一級建築士兼探偵の「蜘蛛手」がこの不可解な事件の解決に挑みます。

冒頭からいきなりの「読者への挑戦状」に驚く本作。この中で記述された条件の他にも、推理に必要な情報が伏線として至るところに散りばめられています。バカミスと言われますが、あくまで本格ミステリーとして読者を楽しませる要素を含んでおり、非常に完成度の高い作品であると感じました。

また、本作では驚愕のトリックが待ち受けています。王道の「閉ざされた雪の山荘」。そして、クローズドサークルでの「そして誰もいなくなる」展開。あえて、ありきたりの設定で挑んだ理由が読後にはわかることでしょう。良くも悪くも二度と忘れることができない作品になる事は間違いありません。

新たな本格ミステリーの可能性を探求した本作。果たして犯人は誰なのか?バカミスに興味を持った方は本作をおススメ致します。是非とも本作を読んで驚愕の真相とトリックをご堪能いただければと思います。

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