『そこにいるのに/似鳥鶏』:良質のホラー短編集♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は2018年11月刊行、似鳥鶏作、「そこにいるのに」をご紹介します。本作はミステリーで著名な似鳥鶏さんのホラー短編集です。

221ページで”13話”ということで、中には3ページで終わるお話もあります。ただそれぞれ個性的なお話で、ホラー小説を読まない私でも大変楽しめました。

ズバリ、この作品は、

『良質のホラー短編集を楽しみたい』人向けです。

 

概要

本格ミステリ界の旗手が挑む初のホラー短編集!怖すぎて面白すぎる、13の怪異の物語!(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: -(ある意味謎は残るけどミステリーではないです)

文章構成: A(13話全部違うテイストで楽しめます)

登場人物: A(身近にいそうな人物達で他人事ではなくなります)

読みやすさ: S(大変読みやすくのめり込めます)

再読したい度: A(また読みたくなる作品)

おススメ指数 A
221ページで13話、気軽に楽しめるホラー短編集でした。

 

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感想

本作では、日常生活でありそうなシチュエーションでのホラーが収録されています。特に、SNSやGoogleストリートビューなど現代の情報サービスを絡めたりと、自分たちが普段過ごす中で普通に出会いそうな雰囲気を演出しています。

特に面白いなと感じたのは、「帰り道の子供」と「視えないのにそこにいる」というお話。

 

帰り道の子供(あらすじ)

駅の立ち食いそば屋で働く主人公は、遅番終わりの帰り道で毎晩同じ場所に”一人の女の子”が立っていることに気づく。何を言っても反応がなかった女の子が、ある晩私に「七人目だよ」と声をかけてきて・・・

視えないのにそこにいる(あらすじ)

七年前から失踪状態の父の家に荷物整理に来た兄弟は、二重底の引き出しから父の日記を偶然発見する。日記には、警察官である父が失踪前に追っていた”ある事件“の捜査内容が書かれており・・・

 

特に最終話の「視えないのにそこにいる」は、短編にするには惜しいほど完成度の高いお話でした。

それぞれのお話がシンプルにまとめられており、ゾクゾクしながらも気軽に楽しむことができる作品です。いつもの面白い”あとがき”がないのが残念ですが良質のホラー小説だと感じました。ホラー小説を普段読まない方でも楽しめる作品ですので、もしご興味を持たれましたらチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

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