『探偵さえいなければ/東川篤哉』:笑いながら楽しく推理できる作品♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。新年1発目は2017年刊行、東川篤哉の『烏賊川市シリーズ』、「探偵さえいなければ」をご紹介します。この作品、短編5編を集めたものなんですが、1作品ごとに強力です。日本屈指の犯罪都市である”いかがわしい街”烏賊川市で起きる凶悪(?)事件に一癖も二癖もある登場人物達が挑みます。一言で言うとユーモアミステリーです。シリーズものですが、この作品からでも充分楽しめますよ。

ちなみに、1作目はこちら、「密室の鍵貸します」です。

ズバリ、この作品は、

『ユーモラスな推理ものをサクッと楽しみたい』人向けです。

 

面白さが全面に出た作品ですが、しっかりと謎は提示されているんですよね。

概要

関東随一の犯罪都市と噂される「烏賊の都・烏賊川市」では、連日、奇妙な事件が巻き起こります。時には、私立探偵・鵜飼杜夫が駆けつけられないことも。でも大丈夫。この街では事件もたくさん起こるけど、探偵もたくさんいるのです。ひょっとしたら、探偵がいなければ事件も起こらないのかも…。日本推理作家協会賞にノミネートされた佳編「ゆるキャラはなぜ殺される」など、安定感抜群のユーモアミステリ5編を収録した傑作集!

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: A(案外しっかりしています)

文章構成: B(楽しい会話を軸に話が展開していきます)

登場人物: S(みんな必死なんだけど何故か面白い)

読みやすさ: A(会話がユーモアに富んで面白い)

再読したい度: A(また読みたいと思わせてくれる作品)

おススメ指数 A
本格ミステリーと茶番劇の間を行く作品。いや茶番劇寄りかな?笑

 

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感想

この作品をおススメする理由の一つに、「ゆるキャラはなぜ殺される」という短編が収録されているからです。こちらの作品、どうしておススメなのかというと、ゆるキャラが殺される事件が起きる中で容疑者も全員ゆるキャラ。

こんな笑える展開なのに、”ちゃんとミステリーしている”んです。

終始ニヤニヤしながら読んでいくんだけども最後には「なるほど」と言ってしまう。作者の微妙なさじ加減には脱帽です。その他の作品も良い感じで笑えて、良い感じで納得できる、そんなミステリーに仕上がっております。

いきなり長編を読むには・・・、という方はこちらの短編を読んでみて、気に入ればシリーズ1作目から、という楽しみ方もできるかと思います。

日本屈指の犯罪都市、烏賊川市に足を踏み入れてはみませんか?

 

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