『密室館殺人事件/市川哲也』:過去のミステリーオマージュを楽しむ作品♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は市川哲也作、名探偵の証明シリーズ第2作の「密室館殺人事件」をご紹介します。ちなみに、第1作は第23回鮎川哲也賞受賞作の「名探偵の証明」で、過去に本ブログでもご紹介しております。個人的にはこちらの第1作を先に読むのがおススメです。

 

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前作もそうでしたが、作者市川哲也さんのミステリー愛が作中至る所にちりばめられています。これはミステリー好きにはニヤニヤしてしまいます。しかも本作はクローズドサークル、しかも密室での殺人事件がテーマですので、どんな結末を迎えるんだろうと期待して読み進めました。

ズバリ、この作品は、

『過去のミステリーオマージュにニヤニヤしたい』人向けです。

 

概要

気がつくと密室館と呼ばれる館にいた日戸涼は、他に七人が閉じこめられていることを知らされる。屋敷啓次郎に心酔しているミステリ作家・拝島登美恵が、取材と偽って密室館に監禁した男女八名。顔を兜で隠した人物や何事にも無気力な人物など曰くありげな人々に加え、名探偵として誉れ高い蜜柑花子までいた―!!館内で起こる殺人のトリックを論理的に解くことができれば解放される、と拝島は言うが果たして?出口のない館の中で次々に起こる殺人事件。トリックの解明に挑む蜜柑花子の苦悩と渾身の推理、さらに“名探偵の宿命”をフレッシュな筆致で描く“名探偵の証明”シリーズ第二作。 (「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: B(あまり読んだ事がない展開で個人的には良かったと思います)

文章構成: A(ミステリー愛が感じられる構成)

登場人物: B(蜜柑花子のキャラが合うかどうかで印象が変わるかも)

読みやすさ: C(言葉遣いが合わず正直読むのは時間かかりました)

再読したい度: B(読み返してみると伏線が丁寧に書かれていることがわかります)

おススメ指数 B
ミステリー愛が感じられる作品。特に島田荘司愛を強く感じました。

 

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感想

本シリーズは、ミステリーとしても気合いが入っているのは勿論のこと、名探偵としての苦悩が描かれているのが特徴です。警察の科学捜査の進化によって探偵の存在意義が問われている現状や、「探偵がもう少し早く事件を解決すれば被害者は殺されることがなかった」といった八つ当たりともいえる非難を受けるなど、華麗に事件を解決する他作品の名探偵とは違う側面での探偵が描かれていることは評価されるべき点であると思います。

また、ミステリーの観点からも考えた場合、作中でも「ハンガー・ゲーム」や「インシテミル」のような『デス・ゲーム』であると宣言されており、それに加えてクローズドサークル、密室の要素を盛り込まれている豪華な展開です。作者さんのこの作品への情熱・意欲を感じ、ミステリー好きとしては応援したくなる作品でした。

密室館殺人事件、名探偵の証明シリーズ2作目です。本作からでも充分楽しめますが、もしご興味があれば1作目の「名探偵の証明」から読んだ方がより楽しめるかとは思います。あわせてご一読いただければと思います。

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