『悲しみのイレーヌ/ピエール・ルメートル』:色んな意味で恐ろしい作品

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日はフランスのミステリー作家、ピエール・ルメートル作「悲しみのイレーヌ」をご紹介します。ピエール・ルメートルといえば、日本にて2014年9月に刊行された「その女アレックス」は『このミステリーがすごい!2015』、『週刊文春ミステリーベスト10』、『ミステリが読みたい!』など多くのミステリーランキングで第1位(海外部門)を獲得したことが有名ですね。

実は、「悲しみのイレーヌ」の方がシリーズの第1作であり、ピエール・ルメートルの処女作でもあります。日本では刊行順が逆なんです

 

■カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ(三部作)

1) 悲しみのイレーヌ(2006年刊行 [日本:2015年])

2) その女アレックス(2011年 [日本:2014年])

3) 傷だらけのカミーユ (2012年 [日本:2016年])

 

もし、本ブログをご覧いただいた方が「その女アレックス」を未読ということであれば非常にラッキーです。まず、「悲しみのイレーヌ」を、その後で「その女アレックス」を読んでいただいた方が宜しいかと思います。

ただ1点ご注意いただきたいのは、このシリーズは残酷描写が多い点です。特に「悲しみのイレーヌ」は残虐描写が多いように感じましたので、そういった作品に抵抗がある方はご注意ください。

ズバリ、この作品は、

『生理感覚に訴えかけるミステリーを読みたい』人向けです。

 

概要

週刊文春ミステリーベスト10 2015年海外部門 1位!コニャック・ミステリ大賞など4つのミステリ賞を受賞!異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは事件の恐るべき共通点を発見する……。ベストセラー『その女アレックス』の著者が放つ衝撃作。あまりに悪意に満ちた犯罪計画――あなたも犯人の悪意から逃れられない。

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: A(色んな意味で恐ろしい作品)

文章構成: S(まんまとやられましたね)

登場人物: A(警察の捜査チームのキャラが立っています)

読みやすさ: B(結構残虐描写が多いのと、中だるみがややあったかな)

再読したい度: A(忘れた頃に再読したい作品)

おススメ指数 A
“脳がざわざわするミステリー”とは言い得て妙ですね。

 

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感想

本作では、女性二人が惨殺された事件を司法警察のカミーユ警部が捜査していくのですが、次第にこの事件の裏にある真相が明らかになっていきます。作品中に終始流れる緊迫感、そして作中での惨殺描写がこの作品を異質なものにしています。

通常のミステリー小説では、次から次へと事件が起こり(多くは殺人ですが)、読者はジェットコースターに乗ったような感覚に陥りながら結末へ向けて一気に読み進めることになります。しかしながら、ピエール・ルメートルはそれだけでは満足せず、読者の生理感覚、特に不快感や嫌悪感までにも働きかけてきます。解説にて、杉江松恋さんが”脳がざわざわするミステリー“と評されておりますが、言い得て妙だなと感じました。

終始結末が気になるミステリーに仕上がっておりますので、フランスミステリーを普段読まない方も是非これを機会にお試しいただきますと幸いです。

 

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