『夢の迷い路/西澤保彦』:ユッキー&エミールシリーズ第2弾♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は2019年西澤保彦作「夢の迷い路」をご紹介します。先日ご紹介した、「さよならは明日の約束」に続くユッキー&エミールシリーズの第2作です。

どちらから読んでも楽しめるようにはなっておりますが、第1作目からチェックしたい方は前作の「さよならは明日の約束」からご覧いただければと思います。ちなみに、この2作はリンクしておりますので、2作とも読むことでさらに楽しめるように設定されています。

 

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スタイルは前回と同様、安楽椅子探偵形式の青春ミステリーですね。高校生二人を主人公としながらもあえて動きまわらせない。(笑) 第三者から伝え聞いた日常の謎を現場に行くことなく解決するという基本的なスタンスは変わりません。

ズバリ、この作品は、

『安楽椅子形式の青春ミステリーに興味がある』人向けです。

 

概要

とあるきっかけで、同級生の本好き美少女エミールが気になって仕方がないユッキー。彼女の気を惹きたいのと、ひとりでは手に余るのとで、おそるおそる、声をかけた。「ダイイングメッセージって判る? 相談に乗ってもらえないかなあ、と思って」ふたりは、失われた事件の道筋を辿りなおして、真相に到達することができるのか? 記憶違いと忘却で、こんがらがった謎をほぐします。追憶と慕情の本格ミステリー。(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: B(謎は前作と変わらず良質)

文章構成: A(意外に各短編が繋がってくるので気が抜けないです。)

登場人物: B(二人のゆるい会話から真相に迫るアプローチが良いですね)

読みやすさ: B(本や映画談義が多いのでそれが許せれば○)

再読したい度: B(次回も連作短編集を期待)

おススメ指数 B
前作と同様、安楽椅子高校生コンビが活躍します。

 

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感想

本好き女子高生・エミールとB級SF・ホラー映画好きの男子高校生ユッキーが日常の謎を二人で推理しながら真相を辿る安楽椅子探偵形式の青春ミステリーです。二人の関係性はどう変化していくのかも気になるところですね。

 

本作も前作同様4つのお話で構成される連作短編集です。謎に関しては、ダイイングメッセージあり、アリバイ崩しあり、と良質なミステリーのお話が続きますので、個人的には各話楽しく推理しながら楽しめました。

エミールとユッキーが自身の知識や推理を披露しながら何故そうなったのか真相に迫っていくスタンスですので、じっくり読みながら自分自身でも推理していきたい方には楽しめる作品かと思います。一方で場面がそこまで動かず、二人の会話を中心として淡々と進行しますので、ドラマティックな展開を好まれる方には向いていないかもしれません。

ユッキー&エミールシリーズの第2作である本作。第1作、第2作どちらから読んでも楽しめるようになっておりますので、青春ミステリーが好きな方は一度チェックされてはいかがでしょうか。

 

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