『絶対解答可能な理不尽すぎる謎/未須本有生』:さわやかに謎を解く日常系ほんわかミステリー♬

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個人的こんな方におススメ♬

こんにちは、RKOです。本日は、2018年7月刊行、 未須本有生作「絶対解答可能な理不尽すぎる謎」をご紹介します。

本作を手に取ったきっかけは、非常に魅力的なタイトルでした。読み終えた後の感想としては、「タイトルのイメージとは違う内容かな」、と感じました。内容としては、7人の様々なジャンルの専門家が協力しながら謎を解いていく「日常系ほんわかミステリー」でした。

概要には「新感覚の本格ミステリー」とありますが、どちらかというと本格感はなく、ワイン・熱帯魚・バラといった専門的な知識を交えた、勉強になるライトミステリーといった内容です。本格的なミステリーを期待した方には合わないかもしれません。

ズバリ、この作品は、

『日常系ミステリーをサラッと読みたい』人向けです。

 

概要

現代における「謎」は複雑すぎて、天才探偵が、たった一人で解決できる時代ではない!理系作家が新たに提案するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たちが、「理不尽すぎる謎」を解き明かす「新感覚の本格ミステリー」だ!

 

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RKOの個人的おススメ指数

謎の素晴らしさ: C(専門的知識がないとついていけないかも)

文章構成: B(短編が6編とお得感はあります)

登場人物: C(メインキャラが7人と多い分、登場人物のキャラが掴みにくいかも)

読みやすさ: B(サラッと読みたい人にはおススメ)

再読したい度: C(長編を読んでみたい感はあります)

おススメ指数 C
タイトルでハードルが上がってしまった感はありますね。

 

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感想

本作は、7人の専門家(ミステリー作家・映像作家・警察官僚・出版社の編集者・ワイン評論家・エンジニア・デザイナー)が専門的な知識を出し合いながら日常の些細な謎を解いていく連作短編集です。登場人物の中にミステリー作家がいるんですが、こちらの方がどんどん謎を解くのではなく、井戸端会議的に協力しながら進めていくところが新鮮に感じました。

ワイン・熱帯魚・バラなどの知識を踏まえながら謎解きを行っていくため、読みながらそれらの専門知識の勉強にもなるという不思議な作品です。私自身は、ワインを勉強している事もあり、ワインに関するお話は「なるほどな」と思いながら楽しく読むことができました。一方で、熱帯魚・バラといった専門外のお話は「ふ~ん」という感じにどうしてもなってしまいましたので、この辺りは人によるかな、と個人的には感じました。

表紙のイメージ通りという感じで、気軽にサラッと読むことができる作品ですので、「ミステリー小説だ」と身構えずに読んでいただければ良いかなと思います。普段ミステリー小説を推理せずに読むのが好きな方が、「なるほど~」と言いながら読める作品かなと感じました。ボリュームもなくサクッと読めますので、もし機会があればチェックされてはいかがでしょうか。

 

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