『極上の罠をあなたに/深木章子』:便利屋を中心とした連作短編ミステリー

個人的こんな方におススメ♬

 

こんにちは、RKOです。本日は2019年刊行、深木章子作「極上の罠をあなたに」をご紹介したいと思います。本作は、「便利屋」という謎の人物を中心とした連作短編集です。

 

たまに耳にする「何でも屋」という職業。本作で登場する「便利屋」はこの「何でも屋」に近い職業で、「法律に触れないことであれば何でも請け負ってくれる」人物なんです。4編の短編に登場する人物達は皆、これから悪事を働こうとする悪徳人。登場人物達は「便利屋をどうやって犯罪に利用するのか」が本作の見どころです。

 

ズバリ、この作品は、

『悪知恵を働かす悪徳人たちの知力合戦を楽しみたい』人向けです。

 

概要

 

背徳の町で繰り広げられる悪事の数々。悪知恵を働かす悪徳人にするりと近づく新キャラクター・便利屋。政治家、葬儀屋、医師、捜査一課の刑事を華麗に知力で騙す。大どんでん返しの本格ミステリー!(「BOOK」データベースより)

 

スポンサーリンク

 

RKOの個人的おススメ指数

 

謎の素晴らしさ: B(悪徳人達の企みに騙されます)

文章構成: B(果たして「便利屋」の目的とは?)

登場人物: A(悪い奴しかいないじゃないか。(笑))

読みやすさ: B(各短編でコンパクトにまとめられています)

再読したい度: B(次回作も期待しております)

おススメ指数 B

自分なら便利屋をどう利用するかなと想像するのが楽しいです。

 

スポンサーリンク

 

感想

 

舞台はP県槻津市。登場人物達のもとに「便利屋」という人物から1通のダイレクトメールが送られてきます。「人には頼みづらいが、自分でやるのはちょっと・・・。簡単な雑用から重大な任務まで、なんでもお引き受けいたします。」ダイレクトメールを受け取ったのはこれから悪事を働こうとする悪徳人たち。「便利屋」を利用した頭脳合戦が始まります。そもそも「便利屋」の狙いは? 少しずつ彼の正体が明らかに・・・?

 

本作は「便利屋」という自由度の高いアイテムを利用することで、4編の短編がバリエーション豊かで、且つ繋がりのある短編集となっています。凡人の私には「アリバイ証人」に利用するぐらいしか考えつかないんですが、本作では医者・弁護士・刑事など様々な職業の登場人物達が巧みに便利屋を活用して犯罪を実行していくのが面白いポイントです。

 

一つ縛りとしては、「便利屋」は殺人など明らかな法律違反となる行為はできない事。あくまで実行犯は登場人物達ですので、知恵を絞りだしていく必要があるという事ですね。「便利屋」をどのタイミングでどうやって利用するのかを考えるのが非常に楽しい作品です。弁護士である作者さんならではの「こんな手があったか!」という驚きの「罠」が待ち受けています。

 

「便利屋」という魅力的なキャラクターを有効に活用した本格ミステリー。果たして便利屋の目的とは?『極上の罠』とは何を意味するのか?もしご興味を持たれた方は是非とも本作をチェックしてみてください。

 

スポンサーリンク
最新情報をお届けします