『儚い羊たちの祝宴/米澤穂信』:色んな意味で寝不足になるホラーミステリー

個人的こんな方におススメ♬

 

こんにちは、RKOです。本日は2008年、米澤穂信作「儚い羊たちの祝宴」をご紹介します。米澤穂信さんのホラー、且つブラックユーモアが詰まった良質ミステリー作品です。

 

5編の短編から成る連作短編集。ほとんどの作品で「お嬢様」という上流階級の女性が主人公となっており、誰一人として感情移入できる登場人物がいないという異色のミステリーでした。

 

ズバリ、この作品は、

『ゾワゾワするブラックミステリーを楽しみたい』人向けです。

 

概要

 

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

 

謎の素晴らしさ: A(伏線がマニアックすぎる・・・)

文章構成: S(最後まで読んで納得)

登場人物: A(誰一人として感情移入できない所が面白い)

読みやすさ: S(引き込まれる文章で一気読み)

再読したい度: S(再読する事で更に本作の魅力が理解できました)

おススメ指数 S

ホラー・ブラックユーモアがつまった良質ミステリーです。

 

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感想

 

本作は5編の短編から成る連作短編集です。それぞれ異なった語り手で進行する本作の登場人物は、上流階級のお嬢様や使用人という普段関わることのないような人達。彼女たちの身に訪れる凄惨な事件とその結末とは? 「儚い羊たち」とは誰の事を意味しているのか? 待ち受ける残酷な真実に衝撃を受ける米澤流暗黒ミステリーです。

 

本作の特徴の一つに、全く感情移入できない登場人物達の存在があります。上流階級のいわゆる「お嬢様たち」や「お付きの人々」。彼女たちを語り手として進行する各短編は、現実世界の設定であるにも関わらずどこか異世界のよう。語り手達の心情に違和感を感じながら読み進めることになります。この世界観が本作をどこかミステリアスな雰囲気に仕立て上げており、特異な作品としています。

 

また、各話に登場する読書サークル・「バベルの会」の存在。この「謎の会」の存在が各話をどう繋げていくのか? 本作の注目ポイントです。読書好きな登場人物達の会話に登場する古典作品もしっかりと伏線となっております。なかなかコアな伏線が多く、古典ミステリーに関する知識がないと理解できないと思いますが、知らなくても充分楽しめますのでご安心ください。

 

人気作家米澤穂信さんが描く「ブラックミステリー」。ゾワゾワできる良質ミステリーを楽しみたい方にお勧めしたい作品です。もし本作に興味を持たれた方は是非ともチェックしてみてください。

 

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