伊坂幸太郎原作の おススメ『映画化』作品まとめ

はじめに

 

こんにちは、RKOです。以前より本ブログでも作品をご紹介しているように、私は伊坂幸太郎作品が大のお気に入りです。

それだけに、映画化された作品も必ずチェックするようにしているんですが、本日は「伊坂幸太郎作品の中で映画化されたおススメ作品」をまとめたいと思います。伊坂幸太郎さんの作品を未読の方も是非ともチェックしてみてください。

 

 

伊坂幸太郎作品の魅力とは

 

伊坂幸太郎さんの作品は、「伊坂幸太郎ワールド」とも言われる『独自の世界観』が魅力です。案山子(かかし)が喋ったり、死神が現れたりしてもそれらのキャラクターがうまく馴染んでいき、読み進めるうちにこの世界へ入り込んだような錯覚さえ覚えます。

 

また、伊坂幸太郎さんの作品に出てくる独特の雰囲気を持ったキャラクター達も魅力の一つです。非常に人間味が感じられて、どこか応援したくなるような人達です。読んでいくうちに彼らに感情移入し、最後には爽快な読後感を感じる事ができるでしょう。

 

 

小説と映画どっちが先??

 

原作を未読の際、いつも悩むのは「小説を先に読む??それとも映画を先に観てしまってもいい??」という問題です。これは個人によって考え方も異なるかと思います。

 

ちなみに、私の場合、伊坂幸太郎さんの作品は先に小説を読みます。これはどちらかというと新刊が出たら映画化云々を考えず読んでしまっているからですね(答えになってなくてすいません)。伊坂さん作品未読の方は、一度試しに以下のおススメしたい映画化作品にトライしてみてください。自分に合いそうだなと思ったらその後小説の方を色々試してみるというのもアリだと思います。

 

また、伊坂幸太郎さんの作品は「ある楽曲をテーマとした作品」が多いため、映像作品との相性は非常に良いように感じます。例えば「ゴールデンスランバー」はビートルズのアルバム「Abbey Road」に収録された楽曲名ですし、「アヒルと鴨のコインロッカー」ではボブディランの「Blowin’ in the Wind (風に吹かれて)」がフィーチャーされています。こういった作品はまず映画を観ると作品のイメージを感じやすいかもしれませんね。

 

では、これより各作品についてご紹介していきたいと思います。

なお、最後には「映画化されたけども・・・」という作品もご紹介しています。

※あくまで個人の主観である事、ご容赦ください

 

1.ゴールデンスランバー(2010年公開)

 

なぜ!誰が!何のために!
首相暗殺犯に仕立てられた無実の男の大逃亡劇
絶望の逃亡者を誰が救えるのか……。

2008年本屋大賞、2008年山本周五郎賞を受賞した伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』が映画化!
身に覚えのないまま、見えない巨大な力によって首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられた青柳は、
厳戒な警備網が敷かれた仙台市内を二日間にわたって逃げ続ける。
なぜ一般市民の青柳に濡れ衣が着せられたのか?という疑問を解決する術も余裕もない。
生きるために逃げる青柳の逃亡劇を軸に、青柳の人生に関わってきた人々が、さまざまな距離感で描かれる。

 

2008年本屋大賞受賞作で、伊坂幸太郎作品未読の方は是非とも本作をチェックしてほしいと思います。全く身に覚えのない首相殺人事件の容疑者に仕立て上げられた主人公が仙台市内を舞台に逃亡劇を繰り広げるサスペンスムービーです。

 

原作では様々な仕掛けや伏線が張り巡らされている為、読み終わった時の読後感がスゴイですが、映画でも謎を広げつつ軽快に進んでいってラストに・・・という流れはとてもうまく再現できていると思います。音楽は斉藤和義さんが担当されており、作品の雰囲気にマッチしています。

 

ちなみに、Amazon Prime Videoで観ることができるのは韓国版リメイク作品ですのでご注意ください。主演俳優さんが堺雅人さんに似ている(というか寄せている?)ので間違えやすいです。

原作

 

 

2.アヒルと鴨のコインロッカー(2007年公開)

 

大学入学のために仙台へ引っ越してきた椎名。新居の片づけをしていると、同じアパートの河崎と名乗る男が声をかけてきた。
口ずさんでいたボブ・デュランの曲に興味を持ったらしい。

しかし、彼は初対面の椎名に、同じアパートに住むブータン人のドルジという青年に広辞苑を盗んでプレゼントしたいから「本屋を襲わないか?」と誘う。

ドルジは河崎の元彼女の琴美と付き合っていたらしい。
また買うのではなく盗むのが大切だと奇妙なことを言う河崎。
椎名は逃げ腰だったが河崎の巧みな話術にのり、気づいたら本屋襲撃に加担していた!

 

大学入学の為に仙台に引っ越してきた主人公・椎名が出会ったのは同じアパートの「河崎」という男。河崎から「今夜一緒に本屋を襲わないか?」と持ち掛けられます。目的は「広辞苑を盗む」事。何故、広辞苑を盗む必要があるのか?気づけば椎名は河崎と共に本屋へと向かうことに。

 

「本屋で広辞苑を盗む」というミステリー好きとしては飛びつかずにはいられない謎の提示。この裏に隠された衝撃の真相には驚きました。個人的には小説を先に読んで欲しいですが、映画作品も瑛太さんと濱田岳さんの演技が光っていて好きです。また、この作品も神様・ボブディランの「風に吹かれて」が全編通じて効果的に使われており、本作の幻想的な雰囲気にマッチしています。

 

ちなみに、「やりすぎ都市伝説」でお馴染みの関さんが出演しています。(言われないと気がつかない?)

 

 

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原作

3.フィッシュストーリー(2009年公開)

 

1975年 早すぎたパンクバンド「逆鱗」は世間に理解されないまま解散へ向かおうとしていた。彼らは最後のレコーディングで「FISH STORY」という曲を演奏する。

1982年 気の弱い大学生は「FISH STORY」の間奏部分に「女性の悲鳴が聞こえる」という噂を聞く。さらには出会った女性に「いつか世界を救う」と予言され・・・。

2009年 修学旅行中に眠り込んでフェリーに取り残された女子高生は「正義の味方になりたかった」コックと出会う。その直後、二人はシージャックに巻き込まれる。

2012年 街が静まり返るなか、営業中のレコード屋の店長は「地球が滅亡する日でも好きなレコードを聴いていたい」と、「FISH STORY」に耳を傾けている。

「FISH STORY」という曲の間奏には、なぜ1分間の無音部分があるのか?果たして、2012年地球は滅亡してしまうのか?
時空を超えてすべてがつながった時、想像を超える爽快なラストがおとずれる!!

 

短編集「フィッシュストーリー」内に収録された表題作です。1975年、日本の売れないパンクバンド「逆鱗」が、解散前の最後のレコーディングで演奏した「FISH STORY」という曲が時空を超えて奇跡を起こすというお話。映画は、『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋さんをはじめとした同じ制作スタッフ、楽曲のプロデュースは斉藤和義さんという安定感のあるメンバーです。

 

本作はパンクがストーリーの中心に入ってくるので、映像化された作品を見てもすんなり没入できる作品でした。ストーリーとしては一本道ながらも、ラストの余韻は素敵で観て良かったなと純粋に感じる事ができる作品です。おなじみの濱田岳さんも出演しています。

 

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原作

※「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4つの短編作品を収録

 

4.Sweet Rain 死神の精度(2008年公開)

 

千葉が現れるのは、人間が不慮の死を迎える7日前。
7日間の観察期間の後“実行=死”か、“見送り=生かす”かを判定するのが彼の仕事。
仕事はさっさと済ませ、CD ショップで“人類最大の発明品”として愛するミュージックを試聴するのが彼の最大の楽しみ。

そんな彼の職業は・・・死神。
今日も雨の中、彼は待っていた。7日後に死を遂げることになっている新しいターゲットを―。
藤木一恵。27歳。とあるメーカーの苦情処理係。仕事を終え疲れ果てた彼女が会社から出てきた。
さあ、仕事の始まりだ・・・

 

人間が不慮の死を迎える7日前に現れる「死神」を主人公とした作品です。彼には7日間の観察期間の後、「死か生かを判定」する仕事が・・・。原作は伊坂ワールド全開の作品ですが、本映画では金城武さんが主演する事で独特の世界観がうまく演出されているような気がしました。ラストまでの流れは個人的には好きです。

 

ちなみに、本作は映画化を断り続けてきた伊坂幸太郎さんが、スタッフ側から金城武さんが主演である条件を呈示された事で了承し実現したそうです。

 

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原作

※「死神の精度」を含む6つの短編作品を収録

 

 

5.オー!ファーザー(2014年公開)

 

父親が4 人いる! ?
僕を妊娠したとき、母は二股ならぬ、四股をしていたというのだから驚きだ。
4人の男性は、別れるくらいならと、4人で僕を育てることに決めた―。

知事選が過熱している地方都市の高校生、由紀夫はどこにでもいるフツーの高校生。ただひとつ、生まれた時から4人の父親と同居していることを除けば…。
複雑すぎる家庭環境ゆえにそれなりに面倒くさいが、それなりに楽しい毎日を過ごしてもいた。そんな彼の日常が、にわかにキナ臭い空気に包まれてゆく。
同級生の謎の不登校、町のフィクサーがハメられたという詐欺事件、そしてフィクサーのカジノでの鞄すり替え現場の目撃。
奇妙な心中事件の現場に居合わせ、家を荒らされるにおよび、由紀夫にとってそれは他人事ではなくなってきた。
意を決して行動を起こす彼だったが、何者かに拉致監禁されて危機一髪!
はたして由紀夫の運命は? 4人のオヤジたちは、この非常事態にどう動くのか? そして複雑に絡み合った事件の真相とは?

 

本作はなんと「父親が4人いる」という衝撃の作品で、伊坂流のサスペンスコメディです。映画の主演は岡田将生さん。元々映画化されても楽しいだろうなと思っていましたが、家族の絆が感じられる明るく楽しい作品に仕上がっています。

 

父親役は佐野史郎さん、河原雅彦さん、宮川大輔さん、村上淳さんと個性豊かなメンバーで、この4人の父親というのがストーリーに幅を広げています。伊坂幸太郎作品のキャラクターの面白さをうまく表現された作品に感じます。

 

原作

 

6.重力ピエロ(2009年公開)

 

遺伝子研究をする兄・泉水と、自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟・春。そして、優しい父と美しい母。
平穏に、そして陽気に過ごすこの家族には、過去に辛い出来事があった。

その記憶を抱えて兄弟が大人になった時、事件は始まる。
謎の連続放火事件と、火事を予見するような謎の落書き(グラフィティアート)の出現。
落書きと遺伝子暗号の奇妙なリンク。
春を付け回す謎の美女と、突然街に帰ってきた男。

すべての謎が解けたとき、24年前から今へと繋がる家族の”謎”が明らかになる―

 

火事を予見するような落書き(グラフィティアート)と謎の連続放火事件、興味を持った兄・泉水と弟・ハルの兄弟は自分達で放火犯を探し出そうと奔走します。ミステリー色は少し弱めですが、「家族の絆」を丁寧に描いた作品で、原作は高い評価を得ています。

 

原作ではドライで軽やかな語り口で進行しますが、内容が内容だけに映像化されると心に刺さるものがありますね。主演の加瀬亮さんと岡田将生さんも素晴らしかったですが、特に父役の小日向文世さんの演技が光っていました。家族の絆、兄弟の絆について考えさせる作品です。

 

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原作

 

 

7.ポテチ(2012年公開)

 

同じ生年月日でありながら、対照的な人生を歩む2人の青年―
原作は、伊坂13冊目の中短編集『フィッシュストーリー』(新潮文庫刊)のなかの中編『ポテチ』。
仙台の街で生まれ育った2人の青年の奇妙な運命を独特の切り口で描いた感動の人間ドラマです。
プロ野球のスター選手・尾崎と、空き巣を生業とする凡人・今村、別々の人生を歩んでいるかのように思えた2人は、目に見えない強い力で引き寄せられていった・・・。

そんな運命に翻弄される主人公を通して、家族や恋人、友人、大切な人を想うあたたかな気持ち、
運命に負けない強い心を独特のユーモアで描いていきます。

 

中短編集「フィッシュストーリー」に収録された中編「ポテチ」の映画化です。プロ野球のスター選手と空き巣を生業とする二人の青年の運命を辿るお話です。伊坂幸太郎さんの仙台に対する想いも強く感じられる作品ですね。

 

元々が長編作品ではないので、映画作品としても60分強の作品としてまとめられています。監督は 「ゴールデンスランバー」と同じく中村義洋さん。伊坂幸太郎作品のエッセンスを見事に詰め込み、安定感のある作品に仕上がっています。「アヒルと鴨のコインロッカー」でも出演した濱田岳さんや「チルドレン」の陣内役がハマっていた大森南朋さんも良い味を出していて個人的にも好きな作品です。

 

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原作

※「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4つの短編作品が収録

 

8.アイネクライネナハトムジーク(2019年公開)

 

仙台駅前。 大型ビジョンには、日本人のボクシング世界王座をかけたタイトルマッチに沸く人々。
そんな中、この時代に街頭アンケートに立つ 会社員・佐藤の耳に、ふとギターの弾き語りが響く。
歌に聴き入る紗季と目が合い思わず声をかけると、快くアンケートに応えてくれた。

二人の小さな出会いは、妻と娘に出て行かれ途方にくれる佐藤の上司・藤間や、分不相応な美人妻・由美と娘・美緒を持つ佐藤の親友・一真、その娘の同級生・和人の家族、由美の友人で、 声しか知らない男に恋する美容師・美奈子らを巻き込み、10年の時をかけて奇跡のような瞬間を呼び起こす─。

 

奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL。その時代に生きる人々の人生が繋がっていく、伊坂幸太郎作品の中でも特に「素敵なお話」を楽しむことができる本作。

 

主演は三浦春馬さん。淡々と進行しますが要所要所の音楽も作品の雰囲気づくりに一役買っており、最後には心温まるような素敵な映画に仕上がっています。

 

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原作(連作短編集)

 

 

(おまけ)映画化はされたけど・・・

 

以下の作品は、「映画化はされたけど私にはしっくり来なかった作品」でした。あくまで個人の見解でもあり、私の原作に対する思い入れが強くすぎるだけかもしれませんが・・・。

 

グラスホッパー(2015年公開)

 

闇の中で、出会うはずのない哀しみが今、交錯する―
グラスホッパー(=トノサマバッタ)は密集して育つと、黒く変色し凶暴になる。人間もしかり…。ここは世界有数の
人口過密都市、東京・渋谷。真っ黒に染まった凶悪な街の住人たちは、渋谷スクランブル交差点で起きた
ある事件をきっかけに気弱で心優しい草食男を一斉に標的とする。「元中学校教師」鈴木。
鈴木がこの場違いな黒社会に身を置く目的は、たったひとつ。殺された婚約者の復讐のためだった―。
組織に追われながら、あの夜の真実に迫っていく鈴木。そこに「憂える自殺屋」鯨と「若き殺し屋」蝉、
圧倒的な力を持ちながら闇の中でもがく彼らの生き様が交錯する。果たして鈴木は、目的を果たし、
この世界から抜け出せるのか?

 

原作では、殺し屋二人と、婚約者の復讐を誓う元教師の鈴木という3人の視点で進行し、次第に彼らの物語が交わり合っていく様が見事に描かれいます。しかしながら、映画では伊坂幸太郎作品の特徴である伏線もあまりなく、唐突な展開が多くなってしまった印象です。ジャニーズの山田涼介さん、生田斗真さんといった俳優陣に興味がある方は楽しめるかもしれません。

 

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原作

 

陽気なギャングが地球を回す(2006年公開)

 

「ロマンはどこだ!?大胆不敵な銀行強盗!」こんな日本映画、見たことない!伊坂幸太郎のベストセラー小説を最高のキャストで映画化した痛快エンタテインメント!

個性際立つギャング・チームの面々
●チームのリーダー&人間ウソ発見器=成瀬:人の嘘を見抜く能力に優れているが、自分の恋には無器用な市役所職員
●人間タイマー=雪子:正確無比な体内時計と卓越した運転技術を持つ、一見クールな一児の母
●演説の達人=響野:人生や犯罪へのモットーを語り、人質をも感動させるロマンを求める夢追い人
●スリの天才=久遠:華麗な指さばきで獲物を盗む、動物好きの大学生

 

原作は魅力溢れる登場人物達が繰り広げる会話を中心とした進行がとても心地よく、お気に入り作品の一つです。恐らく伊坂幸太郎作品の中でも上位の人気作かと思いますが、いかんせんキャストが硬すぎたかなという印象です 大沢たかおさん, 鈴木京香さん, 松田翔太さん, 佐藤浩市さんという超豪華キャストですが、原作とは少々違った雰囲気の海外のオシャレなギャングみたいになってしまい、原作とは別映画に感じてしまいました。

 

原作

ラッシュライフ(2009年公開)

 

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。
父に自殺された青年は神に憧れる。
女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。
職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。
幕間には歩くバラバラ死体登場――――。
並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来は・・・。

 

原作では、一見繋がりのない様々な人達の物語が交わり合い、最後には一枚の絵が完成しているという「壮大な騙し絵」のような素晴らしい作品でした。残念ながら、映画ではこの要素はどこに行ってしまったんだろうという「別物の映画」となってしまっています。本作は個人的には原作(小説)を是非とも読んでいただきたいと思います。

原作

 

 

さいごに

 

長々とご紹介してきましたが、伊坂幸太郎さんの作品は「ある楽曲をテーマに書かれている作品」も多いため、映像作品との相性も良いかと感じます。出演者やストーリーなどをみて面白そうだなと感じられたら是非ともトライしてみてください。独自の世界観を感じられる「伊坂幸太郎ワールド」を堪能しましょう。

 

 

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