『赤い部屋異聞/法月綸太郎』:乱歩を始めとする過去の名作オマージュ短編集

個人的こんな方におススメ♬

 

こんにちは、RKOです。本日は2019年12月刊行、法月綸太郎作「赤い部屋異聞」をご紹介します。江戸川乱歩の「赤い部屋」をはじめとする、「過去の名作に着想を得た作品」9作を含む短編集です。

 

江戸川乱歩の「赤い部屋」以外は海外作品がほとんどで、あまり馴染みがない作品が個人的には多かったんですが、各短編の終わりに法月さんの「裁断されたあとがき」が掲載されており、その中でわかりやすく解説されていますので特に心配せず楽しめる作品です。

 

ズバリ、この作品は、

『過去作品をオマージュした短編ミステリーに興味がある』人向けです。

 

概要

 

日常に退屈した者が集い、世に秘められた珍奇な話や猟奇譚を披露する「赤い部屋」。新会員のT氏は、これまで九十九人の命を奪った“殺人遊戯”について語り始める。少しも法律に触れない、安全至極な殺人法とは―そして恐るべき身の上話ののち、仰天の結末がT氏を待ち受けていた!(「赤い部屋異聞」)乱歩の名作をアレンジし、どんでん返しのつづら折りが見事な表題作ほか、都筑道夫のホラー短編を下敷きにした“決して最後まで読めない本”の怪異譚「だまし舟」(書き下ろし)など、マニアであれば二度おいしい、絶品揃いの全九篇。(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

 

謎の素晴らしさ: A(各話短いながらも最後のオチが秀逸です)

文章構成: A(本格ミステリとしてしっかり練られています)

登場人物: B(まよい猫の「ねこ」が好みです)

読みやすさ: A(淡々とした語り口ながらも話にのめり込めます)

再読したい度: B(長編作品も久しぶりに読みたいですね)

おススメ指数 A

あくまでベースには過去の作品がありますが、本格ミステリとして料理されています。

 

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感想

 

江戸川乱歩の「赤い部屋」の他、過去の様々な作品をベースとしながら、本格ミステリの味付けがなされたオマージュ短編集である本作。9作収録されており、海外作家のコアな作品を下敷きにしている作品が多いですが、「裁断されたあとがき」として法月綸太郎さんの解説が挿入されているので知らなくても充分楽しめる作品です。

 

「赤い部屋」のオマージュである「赤い部屋異聞」では、原作の「プロバビリティーの犯罪」という概念をうまく取り込んで原作とは違う形で落とすという見事な作品でした。「プロバビリティーの犯罪」とは、疑われる可能性が低く、似たような手段で何度でも実践できる狡猾な殺人方法のことですね。原作の「赤い部屋」は、kindleで無料で読む事ができますので、未読の方はこちらもチェックしてみてください。

(参考)赤い部屋/江戸川乱歩

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「赤い部屋」の他、最後のオチが秀逸な「最後の一撃」、都筑道夫さんのホラー短編をテーマとした「だまし舟」など、様々なジャンルの過去の名作をオマージュしたミステリーを気軽に楽しめる作品です。もしご興味を持たれた方は、是非とも本作をチェックしてみてください。

 

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