『理由(わけ)あって冬に出る/似鳥鶏』:少し癖のある独特の世界観の日常系ミステリー

個人的こんな方におススメ♬

 

こんにちは、RKOです。本日は人気若手ミステリー作家・似鳥鶏さんのデビュー作「理由あって冬に出る」をご紹介します。本作は第16回鮎川哲也賞に佳作入選した事がきっかけで発刊された作品ですね。

 

似鳥鶏さんの作品は、「日常系の設定の中で独特の世界観を構築し、ただでは終わらないミステリー」を多く発表されている印象を受けます(あくまで個人的な意見ですが)。本作はデビュー作ながら、他の作家さんとは少し違った雰囲気を持つ、「ただでは終わらないミステリー」が展開されています。

 

ズバリ、この作品は、

『ちょっと癖のある日常系ミステリーが読みたい』人向けです。

 

概要

 

芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい―吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められ、葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた!にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは?コミカル学園ミステリ。第16回鮎川哲也賞佳作入選、期待の新鋭のデビュー作。(「BOOK」データベースより)

 

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RKOの個人的おススメ指数

 

謎の素晴らしさ: B(ニヤッとする伏線が満載です)

文章構成: B(最後の展開は似鳥さんならではかな?)

登場人物: B(キャラが立っているのでシリーズ化もうなずけます)

読みやすさ: A(いつもながら注釈が面白い)

再読したい度: A(似鳥作品は中毒性をスゴイ感じます)

おススメ指数 B

サクサク読めて楽しめる、ちょっと癖のある日常系ミステリーです

 

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感想

 

「幽霊が現れる」と噂になってしまった高校の芸術棟。噂を払拭する為に巻き込まれてしまった美術部の葉山君は、吹奏楽部の部長と共に夜の芸術棟に出向くことに。ところが予想に反して幽霊は現れてしまいます。果たして本当に幽霊だったのか。物語は思いもがけない方向に進展していきます。

 

吹奏楽部や演劇部など様々な部活の部員が登場する本作。どのキャラクターもキャラが立っていて、ライトノベルを読んでいる雰囲気で作品を気軽に楽しむことができます。例えば、演劇部の面々は得意のお芝居で危機を乗り切ったりと、各キャラクターがそれぞれの持ち味でダイナミックに活躍していきます。しかしながら、ミステリーとしても軸がしっかりしており、日常系ミステリー好きでも満足できる内容ではないでしょうか。

 

また、似鳥作品名物の「あとがきという名のエッセイ」もデビュー作から充実しています(文庫本)。「パソコンが使えない」というだけでここまで話を膨らませることができるとは。一度エッセイ作品を読んでみたいと思わせる程、あとがきの完成度が高いです。こちらも楽しみにしていただければと思います。

 

ちょっと癖のある独自の世界観を持った日常系ミステリー。気軽にサクッと読むことができるミステリー作品だと思います。もしご興味を持たれた方は是非とも本作をチェックしてみてください。

 

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